プラシーボ 公演情報 LUG HUB「プラシーボ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    ほろ苦い
    いい感じの大人の味わいがありました。

    ネタバレBOX

    中年の男を挟んで、考えずに何でもやってみろという口ばっかりの若者Aと、先を読みすぎてしまう臆病な若者Bがいて、ああ男の心の声だと感じました。

    それらを象徴する額縁のような枠が印象的でした。舞台の正面は四方が塞がった閉鎖的な枠、脇にあるのは開放的と言うか秩序を破壊した枠でした。

    若者はいずれも中年男の過去の姿でしたが、ゲームばかりしている若者Aと働かない中年男を見て、劇中の物語に登場する死ぬことのないアンネットマンのシェアハウスの様子かとも思いました。

    永遠の命を持つが、人を愛すると有限の命になり一生を終えるアンネットマンは「100万回生きたねこ」を思い起こさせました。

    現在から過去を振り返ることはできるが、現在から未来を見ることはできない。中年男の言葉に主体は中年男にあることが分かります。

    ラストで暗転が繰り返され、本人もニセ薬と認識して飲んで癌の進行が止まっていたとの説明があったり、女性が親友の娘であったり、はたまた脳に刺激を与えた結果の単なる妄想だったかもしれないなど、その都度答を示すようなシーンがありました。未来はいくつもあるのは分かりますが、パラレルワールドを使いすぎると何でもありになってしまいます。

    親友の存在が重要な要素の一つだと思いますが、それほど親友には見えませんでした。色々忠告する割には彼自身が軽すぎたからでしょうか。

    大人のしっかりした役者さんと若くて綺麗な女優さん、役者さんは素敵でした!

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    2012/02/10 02:10

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