満足度★★★
迷ってるのかなぁ。
劇団としての成長の過程の苦しみなのか、方針のブレなのか分からないけれど、前作を引きずったような作風(ストーリー)でした。
楽しかった過去、苦しい現実、ハッピーエンドで無い終わり方、でも個々はもがきながら未来を何とかつかもうとあがく姿。終盤に向けて起伏の無いストーリー展開。
時間が無かったからなのか、横槍が入って思い通りに作れなかったからなのか、原因は分からないけれど、そうなってしまったことは残念でした。
(それ自体を”苦い青春”とあらわしてる気がしなくもないですが)
また、エンターテイメント性が以前より抑えられ、ダイナミックさも控えめな感じになっていて、良くない意味で「大人になった」感じがしてしまいます。
折角「漂流記」としているのですから、流れ流れた末の「大人」としての青春のとらえ方、生き方、覚悟をビシッと強烈にパワフルに見せて欲しかったですねー
それと、劇作については他の作品を少し観て、”鹿殺し”として取り込めるものは取り込んだほうが良いのでは。。
何でもかんでもは当然ダメで、鹿殺しの味をそのままに、演劇自体をステップアップ出来る手法のみを探し出してみては。
余計なお世話かもしれませんけどねぇ。。