白夜王アムンゼン【観客動員数1000人突破!】 公演情報 劇団バッコスの祭「白夜王アムンゼン【観客動員数1000人突破!】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    今回は
    はじめてBIG TREE THEATERで観劇。
    席の勾配が急で、後ろの席に座った人のことを考えなくても良いので見やすかった。
    内容は序盤はちょっと平板で、入り込めなかったが、
    終盤はいつもの勢いでグッと持って行かれたなーという感じ。

    展開や演出にユニークさを感じ、
    いつも通りクライマックスの迫力は素晴らしかった。
    ただ、初日だからか、どこか役者のぎこちなさも見えた気がする。

    ネタバレBOX

    初日だからということもあるかもしれないが、個人的な印象では、今回は今一歩だった。
    この劇団が好きだからこそ、思うことをすごく正直に書かせていただくと、
    序盤30分程度、葛藤がなくて上に書いたようにやはり平板な印象だった。
    もっと殺陣ややりとりがショーのように、連携が昇華されていればノって見られたのかも。
    どうも舞台が広すぎるように思えた。どうしても過去の公演と比べてしまうのだけど
    「センの風とムラサキの陽」では凝縮した空間と集中力を見せてくれて、
    それはとても素晴らしかったのだけど、それに比べると今回は散漫に感じた。

    動物が喋る、明確な意思を持つ、などのファンタジー要素を入れるのなら
    話の流れももっと大胆に変えてしまっても良かった気がする。
    ライバルとの関係、政治や権力者との関係が伝わりにくく、
    キャラクターの行動の必然性が薄いような気がしてしまう。
    また、恋愛に重きを置いた結果だと思うのだけど、南極の厳しさがいまひとつ伝わらなくて
    自分にとってはそれが序盤で入り込めない理由でもある。最後の吹雪の音響は
    自然の恐れを感じさせる迫力があったけど、序盤でも使ったら良いのではと思った。

    命のやりとりを目的とした生きざまを描くような、
    ぎりぎりの極限状態や、追い詰められた役の物語での葛藤の描き方は
    いつも迫力があり、それは劇団の優れた持ち味だと思うのだけど、
    今回は話が平和なエピソードが多く、その分進行も平和だった感じがする。
    誰にでも受け入れられる王道の作りなので、その分
    無意識に劇団四季など老舗の劇団の完成度と比べてしまうのかもしれない。
    しかし、立ち返ればなんだかんだ言っても値段は相対的に見て2800円はお手頃。
    また、常に新しいモノに真剣に挑んでいる姿は素晴らしいと思います。
    自分のところを棚にあげての投稿、失礼いたしました。
    これからも応援しています。

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    2012/01/28 22:45

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