時刻表のない駅 公演情報 メガバックスコレクション「時刻表のない駅」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    やっぱり、秀作です
    メガバックスさんならではの、重厚だが温もりもある作品で、観劇後の充実感に浸れました。ジャーナリスト達が追う真相を、サスペンス調に展開し、浮かび上がる真実は、決して甘い物ではないが、人としての根幹でもある、人とのつながりや絆の大切さ優しさを、感じました。相変わらず、感じのよい受付制作スタッフの方々、見ごたえのある脚本に演出、素敵な美術に音響効果、魅力ある役者陣と、質の高い作品でした。3月の公演も楽しみです。

    ネタバレBOX

    ストーリーは、他の方々のレビューがあるので、、、個人的に好きな部分としては、廃線になった駅なのに、駅そして村を見守るような駅長(新行内啓太さん)の存在が素敵でした。長年預かっていたのは、その時の想い。約束があり待っていた訳でもなく、遠い記憶だけになっていても、大切な想いでした。そう、ただその時だけを、待っていてくれる想いが素敵でした。
    まぁ~駅長の顔は、若いが(20代の役者さんなので、当然だが)、立ち居振舞いや佇まいは年配らしく、話し方も、とても似合っていたが、話し方が変わるだけで、声までも変わったように感じました。

    ジャーナリスト真実(森下みなみさん)の、ジャーナリストらしいテキパキ感がありつつ、ちらりと見える普通の女の子らしさも、良かったです。

    カメラマン役(下田修平さん)も、ちょっとした心情の揺れも、瞳が語る目力ありなので、ついつい注目してしまいます。

    腰の折れ曲がった老婆(高瀬佳奈さん)も良かった。膝腰を曲げてるだけでなく、背中の丸みを意識していたのだろう、肩が内側に入っていた(肩甲骨を内側に丸めた?感じといった方が、良いであろうか?ジャケットを着た時に、前袖ぐりに脇があたる感じ)そんなちょっとしたことで、腰の折れ曲がった老人らしさが、増すと思うのだが、実践してる役者さんは、少ないので、高瀬さんの姿や動きは、良かったと思いました。

    代議士の母の姿は確かに若過ぎると思いましたが、駅長との会話を聞いているうちに、気にならなくなった。駅長や村に託さねばならなかった時の切羽詰まった状況より、時がたち、いろんな意味で母に余裕ができた状況と、解釈しました。

    いつもより大きめな音量の挿入曲だったが、サスペンス色濃くなり、効果抜群で、選曲センスも作品に合ってて良かったです。

    大木がある駅の風景、とても情緒がありました。
    ラストの駅の構内を、カラーの照明で浮かび上げる様は、駅の歴史を物語るようで、素敵でした。

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    2012/01/25 17:03

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