始まっても終わってもいない。
劇中で特別な出来事は起きません。芝居はいつの間にか始まって終わり、特別な出来事は恐らくその前後に起きている。客席にいる人間が作中人物の人生の一部だけを観るのは全ての芝居に言える事ですが、今作はそれを如実に感じました。たまたまその場に居合わせた様な感覚。
開演前に前説で上演時間を伝えるのは通例ですが、合わせて「終了予定時間」も伝えるのは親切ですね。尚且つぴったりその時間に終わりました。
これから行かれる方には前列よりも後列に座るのをオススメします。全体を見渡せたほうが楽しめると思います。(「あちこちに目移りすると集中出来ない」という場合は参考にされないほうがいいかもしれません)