若手演出家サミット2011 公演情報 アトリエ春風舎「若手演出家サミット2011」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    演出家毎にこんなにも違いが
    5時間×2のワークショップの発表会+トークセッション。見せるものも見せ方も皆違うので個性を素直に楽しめる。かなりのお勧め企画。145分。

    ネタバレBOX

    発表順に各演出家の感想を。

    柴幸男(ままごと)
    テンポに乗って役者の表現法をさらに引き出す演出を見せる。セリフの割り振りもある訳でもなく、動きにも自由度を持たせてる分役者に対する負荷はかなり大きいと思うのだが、WSだからか役者毎に要求レベルを変えているのが見て取れる。柴氏は劇になっていないと言うが、繰り返しのさわりからだけでも通した作品を見てみたいと思わせる。

    藤田貴大(マームとジプシー)
    役者個々の春風舎への道のりの聞き取りから短編作品を作り上げる。WSだろうとこの点が作家としてのこだわらしい。共通項を与えることにより、繋がりを導いていくが、激しい動きへの変化の唐突な感じが最初の二次元表現を捨ててしまっているようで惜しい気が。
    でもトークセッションでは谷氏から選択し、まとめ上げる速さは評価されていたので、作る過程はすごいのかもしれない。そこが見たかった気も。

    船岩祐太(演劇集団 砂地)
    三島由紀夫の「班女」をテキストに花子に会わせまいとする実子と吉雄が対峙するシーンを男女ペアで円形に並べたイスの中で1分半演じさせる。言葉を浴びせる以外に相手にぶつけるものとして使える小道具はピンポン玉だけ。ペア毎に好きにやらせて、あとでダメを出すやり方。演出家は軽いノリから入り、グラマラスな演出助手を侍らせて好き勝手やっているように見えるのだが、実は相手を見る、発する言葉の意味を知る、行動原理を把握する等人が物事や相手に向き合う姿勢を理解した上で表現させようという、非常に真摯に取り組む姿勢が見た目とは裏腹に芯が通っていてしっかりしている。彼の劇団は個人的に未見なだけにこのWS見て足を運びたくなった。

    中屋敷法仁(柿喰う客)
    見せる形を構築した上で、その中でゲーム実施。ゲームのリアルな部分も見せるフィクションとして成立するように展開。さすがに面白く見せる工夫はしっかり。普段劇団ではやらないことをWSではやるようで、これも作品の完成度というより役者の成長に重きを置いたつくり。

    奥山雄太(ろりえ)
    WS経験はないそうで、昨年公演の一部を切り取り、修正して普段通りの稽古をして上演。役と役者の数が合わないから、途中で入れ替えての上演。男女バランスが崩れた勢い勝負の作品だっただけにもう少し役者に合ったことをやってもよかったのではと感じた。

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    2011/12/25 02:30

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