満足度★★★★★
「キャラ箱の 中敷詰める 柿尽くし」かな
「かき(柿)氷 キャラツブ乗せて いと旨し」
“柿さん’s”の特徴 リズムのある台詞回しでのリフレイン攻撃に加え、ついにBGM(リズム低音)との融合による“ビートの利いた芝居”を確立させてしまった感ありで、略全編リズムに乗って観る芝居って!最初はとてもチャレンジングで大変であったと思料される分、もの凄さを感じます。
個人的にはサブリミナル効果のある“最終ウエポン村上さん”の不意打ち攻撃が好物で、本作「ポップコーン」の台詞(正確には台詞の後 文脈の繋がりが全く無い、只の突拍子に発する奇声です。)が頭に残り、観劇後、気が着いたら行き付けのスーパーでポップコーンを なぜに2袋 無意識の内に買ってしまってました。(あな、恐ろしや!)又、長台詞の台詞回しは、古くはなりますが“4代目 柳亭痴楽師匠”「七・五調」の新作落語「痴楽綴方狂室」を彷彿させるもがあります。
“柿さん’s”は未だ日が浅く初観は、「露出狂」で、“深谷さん”“熊川さん(範中遊泳)”に注目、インパクト面では“七味さん”“あがささん(劇団零式?)”でしたが、今回、特質すべきは間違いなく“深谷さん”滑舌も良く、女性で無理なく あれ程声の通る役者さんは稀で、表情・表現も豊か、全編全力で演じきり役者である事をとても楽しんでおられる姿は、好感が持てます。
<客席ウォッチング>
開演直前“村上姉さん(ホチキス)”と“片桐さん(箱庭)”が来られプライベートでの仲の良さも垣間見えました。仮に御二方が、“柿さん’s”の舞台に上がったとしたら・・??
<追伸>
天下を往く“水戸黄門様TV版”の如くマンネリ傾向故、一旦卒業しましたが、22年前の作品(成井さん27才時)は、斬新でさすがに“本”は良かった。原作の枝葉を大胆にシンプルに切取り、内に育まれた原木を無垢(予見不可能)な姿で取り出す、天才“中屋敷さん”を以ってして熟慮の結果「真正面からぶつかる」・・にせざるを得なくさせてしまった。。正に“アナザーフェイス”間違いなくとても面白い作品でした。機会があり、時間巻き戻しネタでなければ久々に“キャラメルさん”観に行こっと。。
「【佳作】正統派 かき(柿)乱だされて 新機軸」