「さらば冬の殺し屋」 公演情報 enji「「さらば冬の殺し屋」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    復讐
    序盤、妄想とサスペンスの入り混じったコメディな描写だったが、終盤にかけての復讐劇はこれから起こり得る幸喜の未来を暗示しているようで怖かった。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX


    裏日記はこちら→http://ameblo.jp/misa--misaki/

    物語は田舎の駅長室での出来事。幸喜は10年前に3人を殺してしまった過去があった。現在の幸喜は、過去の幸喜を知った上で、結婚3日目を迎えた妻・幸恵と一緒に今は亡き3人のお墓参りにここに訪れたのであった。幸喜は無感情で無表情だった為、感情の表現の仕方が解らず、妻が倒れて雪に埋もれ仮死状態になっても、どうしたらいいのか解らなかった。これは元々の幸喜の性格なのか、あるいは、殺人を犯して罪を背負ったあの時から感情が凍ってしまったのか、はっきりしなかった。

    それでもあの時、全てにムカついたから3人を殺してしまったのははっきり覚えている。

    一方で殺し屋ジャムは、ある時は駅長に、ある時はキャッツアイに、ある時は雪ん子に、ある時は工事現場のおっさんに変化しながら戸塚に殺しの指示を出すが、元来、苛められっこで気が弱い戸塚は殺しを実行できなかった。後半になって戸塚の行動は戸塚の妄想の中にある殺し屋ジャムを使って鬱憤を晴らしていたことが理解できる。

    そして戸塚と同じように頭の中に殺し屋を飼っていた幸喜は10年前に本当に実行してしまったというわけだ。するとこういった妄想癖から幸喜と戸塚は似ているのだと思う。被害者の遺族は駅舎で幸喜を見つけると殺してやりたいほどだったがそれは出来ない。それで彼らはそれぞれに幸喜を詰ったり指先を傷つけたりしながら、自分自身を納得させることしか方法がなかった。

    しかし、物語が進むうちに幸喜の妻である幸恵は10年前に幸喜に殺された小さな男の子の母親だったことが明らかにされる。しかしこれを幸喜は知らない。幸恵の復讐は、幸喜の感情を復活させて喜怒哀楽を感じられるように仕向け、とことん幸恵を好きにさせて、幸恵がいなくては生きていけない程、溺れさせてから、幸喜を捨ててやることだった。

    田舎の駅長室で起こる、渦巻く闇と屈折した人間関係を描写した物語。

    殺し屋ジャム(神春菜)と戸塚(豊田高史)の掛け合いがバリ、アニメチックコメディだった。あまりにもコミカルさが押し出されてしまった為、ミステリアスな雰囲気が削がれてしまったように思えた。終盤になってサスペンス性が強くなるも、それまではずっとコメディ一直線で突っ走っていた。だから全体的にまとまりがなかったように感じられた。うなじの痛みの部分がワタクシにはちょっと違和感があった。ズラはベタすぎて笑えず。苦笑!

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    2011/12/12 16:27

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