あの日 ママがくれたもの 公演情報 メガバックスコレクション「あの日 ママがくれたもの」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    家族とは
    メガバの舞台はひじょうに好きだ。セットといい、物語の風景といい、想像力を掻き立てられるからだ。しかし、今回の物語は全体的にコミカルな部分が多く、観客を無理に笑わせようとしているようなところがあって、ダラダラした感は否めない。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    裏日記はこちら→http://ameblo.jp/misa--misaki/

    だから前半は長く感じた。その後、9才の少女敦美が、ひき逃げされて亡くなったママの当時の記憶(ママから贈られた記憶)の断片を思いだし、まるでママがのり移ったかのように吐くセリフあたりから、舞台全体がホラーのような、あるいはサスペンス調になり、引き締まったように感じた。

    敦美が語る事故の記憶によって、誰が犯人かを追い詰めていくさまや、犯人を炙り出そうとして性急に事を運ぶ父・俊介の行動。過去の過ちに怯える篤と恭介ら兄弟の心理描写は流石に上手い。

    一方で有紀から去って行った彼をいつまでも忘れられない有紀の欝はなんだか、うじうじしていて頂けなかった。こういったマイナス思考が、性格的にあまり好きではないのだ。

    今回は子役の吉原と細野が素晴らしかった。幕後、彼女らが感極まって号泣しているシーンは作られた舞台より、よほど感動してしまったよ。そして新行内啓太はきっちりと見せ場を作り、秀逸な演技力で魅せた。終盤にかけて家族について考えさせられた。今回もクオリティーの高い美術セットは全て劇団員たちによる手作りだ。こちらも素晴らしい。

    疑問点をひとつ。滝一也が作・演出を務めているメガバックスコレクションだが、今回、キリマンジャロ伊藤という名で役者として登場していた方は滝ではないのだろうか?ワタクシ、観劇後、マジマジと見てしまったよ。笑
    ワタクシも端役で出演してみたいなぁ。

    「モカみさ」って芸名で。

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    2011/12/06 23:16

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