少年探偵団 公演情報 ネルケプランニング「少年探偵団」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    江戸川乱歩「怪人と少年探偵」の世界感
    この本は本当によく読んだ物語の一つだ。だから少年の格好をして登場したキャストらを観ると頬が緩んでしまう。東京のデパートの洋服売り場で、人形に扮した宝石泥棒「人形怪盗」が現れたことから始まるこの物語は、どちらかというとシリアスではなくコミカルでハイテンポなさまで始まるが、この始まりはワタクシ達を直ぐに物語の世界感に誘導する。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    小林少年率いる「少年探偵団」の団員である、井上一郎とポケット小僧は、町のはずれで顔の動かない怪しい男を目撃し、尾行しはじめるが、まんまと男の罠にはまり睡眠術をかけられてしまう。二人を助けるべく少年探偵団は中村警部を巻き込み、事件の真相に迫るのだが、中盤にセリフる「私にも少年時代がありました。あの頃の事を思い出すと、なんとも言えない妙な気分になります。それは淡い大冒険の記憶です。少年時代とはいったいいつからいつまでをいうのか解りませんが、とにかく大きな出来事の連続でした。」は、眼の前の芝居に郷愁じみた感覚があいまって、なんとも不思議な気持ちにさせられるのだ。

    美しい思い出は歩んだ人生の宝物だが、観客の殆どが若い女性だったことがひじょうに惜しい。本来ならもっと高い年齢の観客に観てほしい舞台だ。そして自分にも、あのキラキラ光った美しい少年時代があったことを思い出して欲しい。世界が希望で満ち溢れていたあの頃。勇気と無謀を勘違いしていたあの頃。危険なことにワクワクしたあの頃。それらの出来事はずっと続くものだと信じていたあの頃。この淡い思いをこの舞台を観て
    思い出して欲しいのだ。

    「人形怪盗」のごとく怪しい人形は複数、登場する。見方によっては子供じみたように受けるかもしれない。しかし、登場人物の主役は少年だ。だから、ワタクシ達自身が少年になった気持ちで観れば、あの頃に一瞬でも戻れるのだ。

    教師役の石倉良信がいい演技をしている。

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    2011/12/06 23:08

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