あの日 ママがくれたもの 公演情報 メガバックスコレクション「あの日 ママがくれたもの」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    素敵な贈り物でした。
    メガバさんの役者力はとても高いのだが、今回も子役さんの名演に、大笑いしたり号泣でした。当パンに、今回は変化球と書いてあり、今までとは違う趣の前半は、私も場内も、かなり笑ったので、今回はコメディなんだぁ~と、私が緩み始めた頃、ママがくれたものの真実が、見えてきて、感動と号泣でした。それはそれは、とってもとっても素敵な真実で、場内すすり泣き、、、私の前方の年配男性も、号泣でした。公演が明日迄とは、もったいないです。

    ネタバレBOX

    長野道の小さなパーキングエリアで、働く俊介(新行内啓太さん)は、臨月の妻を、ひき逃げ事故で、亡くしていた。
    その時奇跡的に、子供の命だけは助かり、敦美(吉原怜那ちゃん)は、9歳になっていた。敦美は、ママの記憶が蘇るという不思議な力をもっており、ママしか見ていない景色や、パパとママしか知らない思い出を、語ったりしていた。

    吹雪の為通行止めとなり、行き場を失った人々が、そのパーキングエリアに集まった。
    トラックの運転手とアシスタントの外国人、家族旅行に向かう千代子(細野侑璃ちゃん)親子、彼氏に振られても諦めきれず彼を追う女性、男性の二人連れ、雪が降らなければ出会わなかったはずの人々は、それぞれの事情と想いが交錯する前半は、かなりコミカル。
    冒頭部分からの俊介と千代子の会話には、場内爆笑でした。
    この千代子の笑いをとる間は、大人顔負けでした。

    そして、敦美が、亡くなったママから贈られた記憶を紐解いた時…
    ひき逃げ犯人が、その中にいる事に、気付いてしまった。
    犯人が分かり、俊介が半狂乱で襲いかかるのを、見てた客等が止める。
    『敦美が、妻の記憶を話すのは、無念だったからだ。時効を過ぎても、俺は許せない』
    と、俊介は止まらない。
    ところが又、敦美に、母の記憶が蘇る。
    『最後にママは、〈約束通り、ずっと側に、いるよ。〉って思ったんだよ』
    の言葉で、我に返る俊介。それは俊介と妻が、初めてデートした時の約束でもあった。その一言で悲しさも怒りも、溶けてゆく様で、いつまでも見守ってくれるような、心温まる、とてもとても、素敵な作品でした。


    俊介(新行内啓太さん)と、俊介の親友でありハイウェイパトロール役(下田修平さん)が、とても秀逸でした。
    敦美(吉原怜那ちゃん)と千代子(細野璃ちゃん)、まだ小学生とは思えない演技力で、とても良かったです。
    ジジ役(野口広之さん)のコミカルさも、楽しかったです。

    今回も、美術が良かったです。サービスエリアらしい、飲食コーナーやお土産売り場に、小物達。食券販売機は、お金入れると食券選ぶスイッチにライトがついて、食券にお釣りもでてくるという、こだわりは、やっぱり凄い!
    今回の客席は、ひな壇的段差のある客席で、見やすかったです。

    メガバさんは、観劇後の余韻も素敵で、次回作も楽しみです。

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    2011/12/03 21:57

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