あゆみ TOUR 公演情報 ままごと「あゆみ TOUR」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    「あゆみ」は「歩み」
    2008年の初演は拝見していないので、演出がどのように変わったのか
    分からないのですが、後のミュージカル仕立てに接近していく作品と
    比べると、構造がシンプルな分、その言葉がストレートに届くように
    思いました。

    『あゆみ』『わが星』『スイング・バイ』の中では、これが一番好きですね。

    ネタバレBOX

    一人の女性、「あみ」はいつも舞台上を歩き回っている、動き回っている。

    その「あゆみ」が、いつの間にか人生の「歩み」に重ね合わされていく。
    そしてその人生最後の一歩が、まためぐって人生最初の一歩へと
    つながっていくという、限りある劇空間が無限に広がるような、
    後の作品の萌芽となる重要な作品です。

    今日観て思いましたが、複雑に人物たちが意味ある
    フォーメーションを組んでいくところ、縦横無尽に
    舞台上を駆け巡っていくところがNODA・MAPの気配を
    覚えました。台詞量がものすごく多くて掛詞が多用
    されているところも。

    作品の中に見え隠れする人生讃歌の要素が涙腺を熱くさせます。
    その部分が、「ままごと」という劇団を他と一線を画しているものと
    していますね。

    ラスト直前、おばあちゃんになった「あみ」の散歩がそのまま人生の
    走馬灯と重なり合った場面。その後の人生選択のやり直しの場面に
    柴氏の人柄が隠せず出ているように感じられました。

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    2011/12/03 09:03

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