満足度★★★★
ホスピタリティ溢れる超マイペ劇団
久々の夢現舎は、公演チラシからして謎めいていた。
「その風が吹いた時、どこにでもいるような 私が 人を殺めました・・・。」
入口でもらった「立会人」のカードを首から下げて
3つのバラバラ殺人事件の「実況見分」に私は立ち会った。
益田さん、と高橋さんの強力な両輪によって夢現舎は転がる。
──人は何故誰かを殺すのか?
時に殺したくない人まで、殺してしまう
その爆発的なエネルギーはどこから来るのか?
水色のバスタブに自分の居場所を見出した女たちは
凶器が目に入ると、ためらわずそれを手にする。
緊迫した謎解きを、台詞のくり返しがところどころで
堰き止めてしまったのが残念。
相変わらず公演本体に加えて様々なアプローチで
観客にも参加する楽しみを与えてくれる。
公演案内や入場券、座席、アンケートの返送など
全てにアイデアと手間をかけて楽しませてくれる。
その結果、また行きたくなるから効果は絶大!