新しい世界。
週末の夜の港区西麻布、新世界。
元はあの「自由劇場」だった場所とのこと。
ドリンクを手に席について開演時刻を待ちながら
おのずから雰囲気が盛り上がります。
プロデュースの徳永京子さんが
「風変わりな寄り道」をさせた作品、と
記していました。
確かに今まで見てきたものと違い、
「リアル」な役者個人が物語の中で立ち上がっていきます。
そしてその同じ言葉を繰り返し語る同じ役者個人が
上演の中でだんだんとその立ち姿を変えていきます。
観ている者も、そのままで同じであることを許さないような
そんな迫り方を受けました。
見るたびに
演劇のいろんな可能性を試しているような感じのする藤田さん。
劇場の持つ力と相まって
なんだか触れたことのない時間をすごしたひとときでした。
劇場入り口の横に貼ってあったポスターの
寺山修司の笑顔が素敵でした。