がムだムどムどム 公演情報 crewimburnny「がムだムどムどム」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    想いが街にあふれる感じ
    劇場を巡るだけでもちょっとワクワクものでしたが
    そこにパフォーマンスが織り込まれることで
    街の鼓動や想い達の流れがしなやかに伝わってきて・・・、

    なにかずっぽり嵌ってしまいました。

    ネタバレBOX

    劇場内にミニチュアの街が建てこまれて・・・。

    場所によって、家庭だったり、市役所だったり、学校だったり、公演だったり・・・、
    そこには一つの街がある。

    で、パフォーマンスが始まると・・・、
    といってもゆっくりと、街の空気が動き出すよな感じなのですが、
    ダンサーたちが思い思いに動き始めます。

    ダンサーたちが集団に取り込まれるのではなく、
    その場ごとにしっかりとロールを持って
    演じているのがとても良い。
    いろんなニュアンスがちゃんと伝わってくるし、
    劇場全体でのランダムさが、
    とてもしたたかにつくられていて
    不統一な動きが
    時間のリアリティのようなものを
    場に織り上げていく。

    時々、高揚が生まれたりもするのですが、
    それが一つにまとまるわけではない・・・。
    ガムをばらまくように与えられた流行は一瞬で、
    それにものらず、自分の世界にたたずんでいる女の子がいたりして・・。

    一つの刹那の作りこみや
    全体を通したメリハリのバランスが
    観る側を着実に閉じ込めていく。
    クラシックバレエの動きが作る印象の強度が
    べたにならずに、風景の中のビビットな動きとして
    確実に機能していることで
    劇場全体を見続けていて飽くことがない。

    でも、時間が経過するなかで、、
    次第に視座が移り、
    個々の表現が次第に生活の感覚に思えてくる。
    すると、学校や、家庭、いろんな場所で、
    街が活気づく時間が次第に長くなって・・・、
    やがて、ご飯が炊けると、
    圧倒的な高揚が舞台を支配します。

    通路が閉鎖されてからの
    舞台を一つにしての動きもとても魅力的
    特に振付がつくるいろんな流れがとても秀逸。
    人の列で強い動線を作ったり、
    一人ずつのダンサーの長い動線に
    いろんなニュアンスを絡めたり・・・。
    観終わって、なんというか、
    そのミニチュアの街に暮らしたような感覚が
    残りました。
    それは、女性の個と全体の雰囲気が
    街にあふれていたからだろうなと思う。
    劇場に作られた街が、ちゃんと生きていたというか。

    ちょっと癖になりそうな魅力をもった
    パフォーマンスでした。
    なにか理屈を超えて楽しかったです。

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    2011/11/27 09:10

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