満足度★★★★
学生だけにしか解らないウケ。
当日パンフレットに記されていたのは、若いハタチ前後の人間が捉える現実感が横溢していた。いま起きてる世界の事件事案のつんぼ桟敷にいるようでもある。それは若者社会という閉塞性によって生まれる疎外感でもある。それぞれの世代が細分化され、個人も地域も細切れになっている。ハタチ前後の人間だけで演じ、観客もハタチ前後だ。内容は当然ハタチ前後の人間だけが知る、打合わせ通りの若者ネタ、若者たちの記号化された笑い、ウケ。もはや日本には大学生の政治デモも無い。
経験や実感の似通った人間どうしが集まっても、同じ体験実感を確認し合うだけになりかねない。成長のきっかけにならない。日本脱出して海外の劇団にでも入りなさい。
演技中に不要な長い間がやたら多い。
指導者と作家を探したほうがいい。
役者の個性は良い。
プロの俳優になりたい人たちの劇団らしい。台本が漫画の台詞のようだった。