砂の駅 公演情報 NPO法人 魁文舎「砂の駅」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    雄弁な沈黙
    昨年の「リア」の演出がすばらしかったので、今回も駆けつけました。

    とにかく美しい舞台です。円形の砂の舞台で、さまざまな恋人たちが年輪を重ねながら、足跡と思い出を舞台に刻んでいく。そして人々が過ぎ去った後に、彼らが生きた場所、世界、地球、宇宙が残っていく壮大な人間ドラマです。

    観客には想像力と集中力が求められます。そして見えてくる無言の伏線。その上で見るこの無言劇は「極上」としかいいようがありません。

    ネタバレBOX

    本当に誰ひとりとして言葉を発しません。円形闘技場のような砂の舞台で、男女が向き合って無言の演技の格闘を繰り広げます。芝居が進むにつれて、出演者が年齢を重ね、構造はより複雑になる。そして最後にこの世を去る老人は若い女性の幻(?)に自分をさらし、そして去って行きます。足跡で荒れていく砂の舞台。そして砂の間にひっそりと残されていったストーリーの端々の品。よくもまあ、こんなこと考えたなあ、と驚かされました。

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    2011/11/06 21:15

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