Spelling06『Bismuth~蒼鉛の舟~』 公演情報 VARNA -The Another Words-「Spelling06『Bismuth~蒼鉛の舟~』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    戯曲のとりくみかた
    公演会場は下落合徒歩2分、TACCS良い小屋です。席もゆったり綺麗。
    蒼鉛、なる作品。たのしく拝見しました。キャストは個性派のオネエと男
    を鋭く演じ分けていた役者がイチオシ。なかなかいないタイプ。
    設定がしっかりしてるようで、遠景の設定は劇の大事な設定とは根本的に
    違います。劇の設定はもっと近景で人間を悩まないと観客の心を射たない。
    それぞれの生き方はどこまできて何ができてなくてどこにリーチしてるか。
    それぞれのギリギリ状態を設定してはじめて設定と言える。最後までテーマがみえにくくなっている。作・演のかた、ご招待ありがとうございました。ご連絡ください。脚本・演出詳しく批評お話しましょう。

    ネタバレBOX

    やや80Sのにおいも残す、懐かしめ演出。音響、照明も綺麗。大佐の女子がもう少しサドに脱線してもいいかな。オネエ社長と大佐の対立、薬によるクローンもどき人間の再生、不老不死のくすりの副作用。ただ、これらがだれのなんのこだわりか、とんがってささってこない。いわゆる観客は感情移入できない。前段で述べたように、主要人物のキャラクターを掘り下げていない。作家演出家が早くこれをマスターしないと、群像劇ではあっても顧客満足度が低くなる。共感がうまれない。

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    2011/10/28 06:08

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  • ひとことでいえば、この公演でお客さんがデメリットに感じたのは、登場人物に感情移入できなかったことでしょう。演劇は話の筋よりも人間の神経や感情、心理がどうあったか、ということから、精神的な筋をあたえてくれるのがしごと。ああだこうだと教育したり、ああなってこうなってと、はなしの筋にこだわる前に、人の感情がどう動いたかが主体なんです。どんな疎外感、どんな欠落感を抱えた人間かということでひきつけないと、さいごに新しいなにを得たかが響かない。
    人物造形もヒロイン、ヒーローの提出のしかたからして、足らない。日常と非日常を感情が行ったり来たりする戦争で大切なのは、心の日常性がうしなわれて、ただしい生死感がわからなくなる苦悩です。そし

    2011/11/12 05:59

    てなもんや様、コメントありがとうございます!
    まず、オネエと男を演じていた役者は『米倉啓(ヨネクラヒラク)』ともうします。
    いただいた感想を本人に伝えたところ、大変喜んでおりました。
    是非、今後とも応援のほどよろしくお願いいたします。

    また、VARNAの作家は乾裕子、
    演出家は阿辻直也ともうします。
    もしよろしければ、
    info@varna.jp
    までご意見いただけると幸いです。

    VARNAの音響、照明は私も大好きです。
    今後の活動予定は未定とのことですが、
    また何らかの形で関わりたいと思っています。

    VARNA劇団員にかわって工藤沙緒梨が返信させていただきました。

    2011/11/01 00:17

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