満足度★★★
正当なファンタジー
誰もが子供の頃に夢見た世界。ファンタジーもの。
ワタクシ、「ひろぽん」は初見だったけれど・・・
いあいあ、侮れません。
素晴らしいです。しかも・・・学生なんでしょ?殆どが。
まず、セットが素敵です。
お城の城壁を上手に演出してます。
もうそれだけで、パラダイスな事を想像しちゃって、むくむくと膨れる好奇心を抑えきれず、ニタリ。と不気味に笑いがこぼれるのでした。
そして両サイドには、蔦の絡まった長い梯子を空に向かって渡してありますから、それだけでジャックと豆の木を思わせるような風景です。
黒幕を中央に張って舞台を二つの物語に巧みに分ける演出は見事でした。
妖精パックを演じる茶木嵩文はそのベビーフェイスなマスクがぴったりで、全てのキャストが濃い面々でした。
ホントに学生?と感服せざるを得ない笑いの落としどころは、プロ顔負けで、何を隠そう!笑い転げたのでした。
これだけでも夢見がちな物語ですが、優雅な王国と敵対する貧しい洞穴の住人達とのストーリー仕立てはきちんと悪の王国と王女が最後には滅びるという設定になっていますので、これぞ、ファンタジーの王道というものです。
社会人になるらしい吉田武寛、次回も書いてくれるのでしょね?(・・)