満足度★★★★★
やっぱり
キャストの秀逸さが、光った作品でした。その役柄が秘める心情はもちろん、何役か兼ねる時の、見事な演じ分け、流石のおぼんろメンバーでした。生きていく為に、求めてしまう夢と現実。それ故に切ないけれども、切ない故に求めてしまう、温もりと優しさ。温もりと優しさを、知るからの苦悩と孤独なのだが、キンキラリンのラブを信じられるかも?と思ってしまいました。
そして主宰が拾ってきた物で作り上げた美術も、作品の世界観を深めていて良かったです。特に、かなりの個数のシャトル(バトミントンのハネ)には驚かされたが、物語上の森であり、島特有の植物のようで、とても、良かったです。しかし、このかなりの個数のシャトルと、巡り合ったという主宰にも驚くが、それを活かした、美術担当の方も、素晴らしいです。会場内客席含む全方位使用、衣装、照明、挿入曲も、作品の世界観に、奥行きを与えていて、とっても良かったです。
リピートしたいが、スケジュールの都合が・・・貧乏な人割引、リピート割引と、かなりお得なのに残念無念だけど、次回作も楽しみです。あっ、来月は、川中美幸さんのお好み焼き屋さんで、『BSS』だったね~♪楽しみ~♪
2011/10/25 10:18
ものすごく、ものすごく細かいところまでご覧になっていただけて、本当にうれしく幸せな気分でs。まさか、別演目との衣装の使いまわしまで見破られてしまうとは・・・・ 笑
キンキラキンのラブ、という言葉、まるでコメディに使われるような単語ですが、何度も何度も声に出して、何度も何度も、そのことを考えました。愛や正義や平和は、一昔前に使い古されてしまったのか、俺が生まれてきたころにはずいぶんと、まるで恥ずかしい物体であるような教えられ方をしたものでした。
じゃあ、ラブなんて、いらないの?というと、少なくとも俺らはそうは思わなくって、やっぱり、何歳になろうと、どこにいこうと、どんな時代であろうと、突き詰めれば俺らに必要なのはそれだけであって、それさえあれば生きられるのであって、それがないと不幸な気持ちになるのであって、そして、そして、絶対に、誰もが持ちえるものであるのだという、その結論で..
.諒一はいまでも森の中を彷徨っている。きっと、永遠に、暗い森の中を、鳴き声なのか怒声なのか、笑い声なのかも聞き分けられないような声を漏らしながら、ゆらーり、ゆらーりと、彷徨い続けている。本来、ハッピーになるために物語りをしている自分としては、(ましてや愛するサヒガシさんに)こんなに恐ろしく哀しい役を書いてしまうのは、大きな決心が必要でした。けれど、彼の存在を否定するのでは、それは、21世紀をごまかすことになってしまう。そう考えたのでした。
拓馬が最後に、キンキラキンのラブを見つけることができたのは、みんなのおかげだし、狼少年ズとしては、「三人のうちだれかが幸せになれた御の字だ!」というのは、たぶん本音であって。おぼんろの実生活がそのまま板に上がったような物語だなあ、とおもっています。
すいません、関係ないことまでたくさん書いてしまいました。
折り返しです。
のこり8ステージ。
毎回、ぜんぜん違う感覚を得ながら、ものすごいう旅をしています。
心して、物語って参ります。
また会える日を楽しみに。
感謝のうちに。
キンキラキンのラブを、あなたに。
たくま