狼少年ニ星屑ヲ 総動員数773人! 公演情報 おぼんろ「狼少年ニ星屑ヲ 総動員数773人!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    やっぱり
    キャストの秀逸さが、光った作品でした。その役柄が秘める心情はもちろん、何役か兼ねる時の、見事な演じ分け、流石のおぼんろメンバーでした。生きていく為に、求めてしまう夢と現実。それ故に切ないけれども、切ない故に求めてしまう、温もりと優しさ。温もりと優しさを、知るからの苦悩と孤独なのだが、キンキラリンのラブを信じられるかも?と思ってしまいました。

    そして主宰が拾ってきた物で作り上げた美術も、作品の世界観を深めていて良かったです。特に、かなりの個数のシャトル(バトミントンのハネ)には驚かされたが、物語上の森であり、島特有の植物のようで、とても、良かったです。しかし、このかなりの個数のシャトルと、巡り合ったという主宰にも驚くが、それを活かした、美術担当の方も、素晴らしいです。会場内客席含む全方位使用、衣装、照明、挿入曲も、作品の世界観に、奥行きを与えていて、とっても良かったです。
    リピートしたいが、スケジュールの都合が・・・貧乏な人割引、リピート割引と、かなりお得なのに残念無念だけど、次回作も楽しみです。あっ、来月は、川中美幸さんのお好み焼き屋さんで、『BSS』だったね~♪楽しみ~♪

    ネタバレBOX

    冒頭の藤井さんの語り口に惹きこまれ、老婆ワカバヤシの想いには、涙でした。
    老婆の夢見る笑顔で語る想いは、悲しい事は言ってなかった(と思う?)けど、純真な想いが美しすぎて、切なかったです。その理由も、物語が進むにつれ、納得してしまい・・・又、涙・・・

    孤児のリョウイチ、リンペイ、タクマの、少年時代の思い出描写が、良かった。顔だけ本人で首から下は、3人同じ操り人形に、一瞬、退いた。。。が、余計な心配でした。とにかく表情が良かった。人形に、意思をもたせられるのは腕だけで、しかも指先は、グーで親指立ててる(Goodの合図といった方が、わかるかな?えっ?もっとわかんない?)のだが、これ又、コミカルなんだけど饒舌で、可愛く、三人のキャラも想いも、絶妙でした。

    この輝く素敵な思い出も、現実に儚くて切り裂かれてしまう。それぞれの選んだ道は険しすぎて、裏切り、絶望、不信、失ったものは大き過ぎた。・・・が、それでも、キンキラキンの大切さ素晴らしさを、信じたいと、なんだか優しい気持ちになれる、素敵な作品でした。

    冒頭の引き込み力の凄さ、商魂逞しき商人の心の動きや、舟の仲介人では、あの姿勢に声色と使い分け、とても素晴らしかった藤井さん。
    老女にとっての真実や悲喜、そして唇お化け(?)のような不気味な舟の漕ぎ人と、魅せられました、めぐちゃん!
    現実に潰されながらも、守りたい想いに突き動かさられる、リンペイの姿に、心うたれました。
    実況中継の様なテンポで笑わされた佐東さん。うってかわり、リョウイチのやんちゃさと夢が、滲み出る哀愁に変わる理由、仮面の下の真実は、胸に突き刺さりました。
    切ないけど、信じる事の素晴らしさを感じた素敵な作品を、作り上げた拓馬は、凄い!

    そういや、『BSS』でリンPが着ていた服、舟漕ぎ人が着ていて、思わずニヤニヤしちゃった。衣装や小物に美術も、質感が雰囲気にあっていて良かったです。

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    2011/10/22 04:13

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  • ご来場ありがとうございました!

    ものすごく、ものすごく細かいところまでご覧になっていただけて、本当にうれしく幸せな気分でs。まさか、別演目との衣装の使いまわしまで見破られてしまうとは・・・・ 笑

    キンキラキンのラブ、という言葉、まるでコメディに使われるような単語ですが、何度も何度も声に出して、何度も何度も、そのことを考えました。愛や正義や平和は、一昔前に使い古されてしまったのか、俺が生まれてきたころにはずいぶんと、まるで恥ずかしい物体であるような教えられ方をしたものでした。

    じゃあ、ラブなんて、いらないの?というと、少なくとも俺らはそうは思わなくって、やっぱり、何歳になろうと、どこにいこうと、どんな時代であろうと、突き詰めれば俺らに必要なのはそれだけであって、それさえあれば生きられるのであって、それがないと不幸な気持ちになるのであって、そして、そして、絶対に、誰もが持ちえるものであるのだという、その結論で..

    .諒一はいまでも森の中を彷徨っている。きっと、永遠に、暗い森の中を、鳴き声なのか怒声なのか、笑い声なのかも聞き分けられないような声を漏らしながら、ゆらーり、ゆらーりと、彷徨い続けている。本来、ハッピーになるために物語りをしている自分としては、(ましてや愛するサヒガシさんに)こんなに恐ろしく哀しい役を書いてしまうのは、大きな決心が必要でした。けれど、彼の存在を否定するのでは、それは、21世紀をごまかすことになってしまう。そう考えたのでした。
    拓馬が最後に、キンキラキンのラブを見つけることができたのは、みんなのおかげだし、狼少年ズとしては、「三人のうちだれかが幸せになれた御の字だ!」というのは、たぶん本音であって。おぼんろの実生活がそのまま板に上がったような物語だなあ、とおもっています。

    すいません、関係ないことまでたくさん書いてしまいました。

    折り返しです。
    のこり8ステージ。
    毎回、ぜんぜん違う感覚を得ながら、ものすごいう旅をしています。
    心して、物語って参ります。

    また会える日を楽しみに。

    感謝のうちに。
    キンキラキンのラブを、あなたに。


    たくま

    2011/10/25 10:18

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