悩殺ハムレット 公演情報 柿喰う客「悩殺ハムレット」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    ガールズナイトを観ました
    柿喰う客はまだ一度しか観たことがなく、私のような旧人類は、もとより若ぶるつもりもなく「お呼びでない」と心得て下がっておりました。

    今回はシェイクスピアが好きなので観に行った。

    ガールズってトシじゃないが、その日しか行けなかったのである。

    会場にはお年を召した観客も何人かいらしたので少し安心した。

    内容は文句なく面白かった。「なるほどー」と目からウロコの大満足だった。

    シェイクスピアが現代の若者と等身大に迫ってきて、肝要な点はきっちりと描かれている。

    10代のシェイクスピア入門としてもお薦めできる。

    次の「マクベス」も観てみたいと思う。

    ネタバレBOX

    全編、これチャライ若者言葉で演じられる(ヤンキーというのか、チーマーというのか)。

    予想していたとはいえ、最初は戸惑ったが、観ているうちに違和感がなくなってくるから不思議だ。

    成功の素は、女性によって演じられたことだと思う。

    このチャラさが、男性によって演じられたら、リアルすぎて興ざめし、面白さ半減したと思う。

    中央に赤いソファが置かれただけのシンプルなセットで、音楽にのって次々にテンポよく登場人物が出てくる。

    深谷由梨香は、聞き取りやすいセリフとチャーミングな演技の愛すべきハムレット。

    死を迎える場面は格調も感じさせ、すばらしかった。

    コロのクローディアスは違和感なくとにかくカッコイイ。昭和の宝塚スター、真帆しぶきみたいだ。

    私のオフィーリア像は清純派なので、新良エツ子はちょっと馴染めなかったが歌唱力で魅せた。

    とにかく目をひいたのがマーセラスの岡田あがさ。

    不気味な鉄仮面のチンピラみたいで、特にお気に入りなのは、オフィーリアの歌唱のコーラスで合いの手を入れる無表情さがたまらない。

    ホレイシオの荻野友里の「メガネっ娘」ぶりがとても可愛かった。

    フォーティンブラスの七味まゆ味のモヒカンには度肝を抜かれた。

    本編終演後、ガールズナイトのイベントが行われた。

    司会進行役はコロ。

    舞台上で笑顔を見たことがないが、素顔は気さくな感じの女性でそのギャップが魅力的。

    ニコニコうなずいている荻野友里の横顔が阿川佐和子サン似で、微笑ましい。

    皆さん、歌もダンスもお上手で、AKB48というよりは「モー娘。世代」のようだが、なかなか楽しませてもらった。

    女子校で育ったせいかやはりこういう試みが私は好きなのだと思う。


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    2011/10/12 17:13

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