満足度★★★★
予想以上の好作品
劇団員の古山憲太郎氏がモダンスイマーズ初の作・演出を担当。
映画の場合もそうだけれど、名選手必ずしも名監督ならずというか、俳優さんの作・演出というのはご本人の思い入れに比して成功例は少なく、なかなか高評価を得るのは難しい。
それで、正直、この作品も観るまではオッカナビックリだったのだけれど、さすが伊達にキャリアを重ねていない人だけあって、面白い作品になっていて安心した。
「文字通り、俳優との共同作業」と古山氏ご本人が前説でも述べておられたが、俳優たちと話し合いながら、3時間を超える内容の無駄な箇所を削り、1時間35分に凝縮させたという。
全員の信頼感、チームワークが結集した好作品となった。
蓬莱竜太氏が当日パンフに「彼こそがモダンの真打ち、秘密兵器・・・・ひっそりとライトを守っていた奴こそが真のエースだったのです。」と寄稿。
モダンスイマーズも10周年を経て、新しい可能性に挑戦していく、今回もそのひとつ、と主宰の西條氏も述べている。
劇団としての今後にも注目したい。