満足度★★★★
予想以上の好作品
劇団員の古山憲太郎氏がモダンスイマーズ初の作・演出を担当。
映画の場合もそうだけれど、名選手必ずしも名監督ならずというか、俳優さんの作・演出というのはご本人の思い入れに比して成功例は少なく、なかなか高評価を得るのは難しい。
それで、正直、この作品も観るまではオッカナビックリだったのだけれど、さすが伊達にキャリアを重ねていない人だけあって、面白い作品になっていて安心した。
「文字通り、俳優との共同作業」と古山氏ご本人が前説でも述べておられたが、俳優たちと話し合いながら、3時間を超える内容の無駄な箇所を削り、1時間35分に凝縮させたという。
全員の信頼感、チームワークが結集した好作品となった。
蓬莱竜太氏が当日パンフに「彼こそがモダンの真打ち、秘密兵器・・・・ひっそりとライトを守っていた奴こそが真のエースだったのです。」と寄稿。
モダンスイマーズも10周年を経て、新しい可能性に挑戦していく、今回もそのひとつ、と主宰の西條氏も述べている。
劇団としての今後にも注目したい。
満足度★★★★
古山憲太郎の次回作を観たくなった!
今回は作・演出の蓬莱竜太は一切関わらず、所属俳優・古山憲太郎の初めての作・演出公演。ここの劇団は4人の男優と演出家で構成されていて、残りは客演で賄っている。
舞台の見せ方、展開の流れ、俳優の扱いなどは蓬莱竜太をやや踏襲している感は否めなくはなかった。始まりから60分までが展開になか弛みを感じたが、話の謎が解け始めてからは一気に引き込ませてしまう見せ方は上手かった。多分、それは後半に向けて、蓬莱竜太が決して行わない古山憲太郎の演出方が際立って見えてきたからに違いない。どうしても天才・蓬莱竜太の下で演じていれば影響を受けて、真似をしまいがちだろうが、そこを初舞台で自分の世界を作れた古山憲太郎は立派。
何時見てもモダンスイマーズの男優人は、舞台でしか味わえない心地良い演技を見せてくれる。
満足度★★★★★
古山憲太郎さんって
スゴイかも!! 作・演出、見事でした。
演出するのが大変そうな、ちょっとぶっ飛んだ脚本が、蓬莱さん欠席のモダンスイマーズ3人と他のキャスト全員の素晴らしい演技力による相乗効果で、ステキな作品として出来上がったのだと思います。
とても面白かったです。タイトルからハードボイルドなものを想像していたのですが、とても可愛らしくて優しい作品でした。
満足度★★★★
加速度的に(役者)エントロピーが増大していく
勝手な印象なのだが、(最近見始めたということもあり)モダンスイマーズの舞台は、日常が舞台であり、どうしようもない人たちのヘヴィな様子を描いている、と思っていた。
しかし、今回は、古山憲太郎さんが脚本・演出ということで、それとは違っていた
満足度★★★★
今後のモダンスイマーズ
にも少なからず影響がでるかもしれないですねぇ!!
古山くんのファンタジーに満ちた 秀逸な作品だったと思います。
今回のフライヤーも小学生の頃に古山くんが書いたものらしいですが、きっと子供の頃に描いていた素朴な夢がいっぱい詰まっていたように感じました。
舞台美術なんかもシンプルなんだけど、色々と考えられた演出でキャスト達の息のあった動きが とっても良かった!!!
蓬莱くんの作品とは一味違ったよさかあったと思います。。