猟銃 公演情報 パルコ・プロデュース「猟銃」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    三人の女と一人の男
    学生の頃、小説を読んだ覚えはあるが、自分にはあまり理解出来ない読後感という印象だった。が、今になって読み直せば「秘めた思い」というのはなんとなくわかる気がする。実行は出来んが。

    今回の舞台、中谷さんと監修の鴨下さん以外、全て外国人スタッフによるものなので、外国人視点による日本文芸作品の舞台版といった印象。
    そういえば深津さんの「春琴」の時も、舞台暗かったなぁ。
    流行語になってしまった「やまとなでしこ」ではなく、ここでは大和撫子という言葉が適しているが日本女性の着物姿=禅ってイメージなんだろうか。
    中谷さんは上品な言葉使いが似合ってた。熱演でした。

    ネタバレBOX

    十三年間の満たされない愛を、手紙を用い三者三様の表現で中谷さん熱演。
    それぞれの心境にあったシンプルな舞台セット。
    以下印象的だったのが
    娘:薔子の静かに手紙を読み続け、最後の女の顔になる時
    妻:みどりの慟哭
    愛人:彩子の真っ白い着物姿に写る空虚な花模様
    その彼女達の後ろで、暗い中から浮かび上がる存在の三杉(だったと思う)が、苦悩や拒絶の感情表現をして見せたロドリーク氏。

    緊張感のある舞台だったけど、さほど時間を気にしなかったのでそれなりに惹き付けられた話だった。重暗かったけど。

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    2011/10/10 02:14

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