「極めてやわらかい道」千穐楽!23日は13時開演!!当日券アリマス 公演情報 ゴジゲン「「極めてやわらかい道」千穐楽!23日は13時開演!!当日券アリマス」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    初日観劇
    ゴジゲンさん2回目です。
    相変わらずの作りこまれた舞台セットが美しい
    (作り方ね、見た目でなく。(^^)
    ちょっとしたキッカケ・歪んだ思い・継続する力・
    割とよくありそうな話・・・等など、
    巧みに絡めて精神に響く舞台が練りあがっていました。
    なかなか衝撃的な作品でした。

    ネタバレBOX

    映画「張り込み」みたく、4人の男性が向かいのアパートの女性をストーカーしていました。4人はそれぞれ、その女性の好きなキャラクターを演じて10年近くもストーカーしているのです・・・・。
    その女性、大橋紀美子は付き合ってる(ヒモでしたねぇ)男性の借金を返済する為ピンサロで働いています(30歳超えており、源氏名はドリアンちゃん)。
    最近とみに暴力を振るうようになったヒモに向かって、ストーカーの一人(プルート)が物を投げてしまい、ヒモの借金の取立てに来ていたヤクザに当たり。
    ストーカーの部屋に乗り込まれ、話は部屋の中で。
    ヤクザの兄貴、紀美子の行動。それぞれのストーカー達の心の闇。
    さまざまに、暴き出し暴発し、先の見えない未来へと物語りは転がります。
    うーん、ノンストップ・メンヘラ舞台!?
    ホント先が読めなかった1時間50分でした。

    ストーカー達の独自の精神世界を理解しつつも達観して、
    ヒモのこさえた借金の回収のみ(といいつつ結構美味しく動いていた)に、
    行動していた、星の兄貴がカッコよかった(^^)。

    「嫌い」という言葉が地雷の兄貴の舎弟、友枝。
    加えて紀美子を姫と呼んでたストーカーに王子と称されたヒモさん。
    共に人との繋がり欲しくて、男色に落ち込みそうになるところとか。
    コメディ色強めながら、何とも不器用で物悲しさがありましたねぇ。

    姫が好きだからストーカーしてるはずなのに、
    付き合うとか、姫の危機に際して率先して行動しようとしないトコとか。
    リアルで怖い感じしました。
    (ヒモに姫が殴られても祈るだけとか・・・・実際いそうで嫌だなぁ・・)

    姫に差し出されたハンカチがキッカケでストーカーになった松山隊長。
    キッカケのハンカチが汚されたら興味が失せて退室。わかるけど、
    ガチでみると、すっごく引きますね。

    ただ世間の柵から逃げたかった尾崎や、
    人が怖くて引き篭り、鎖つきの首輪してるプルートなど、
    各人の心の闇の設定も深くて、よく演じられてました。

    オチがどうなるのか引き込まれたら、姫の首吊りで幕でしたが。
    死体となった姫の失禁跡や、頭でしか姫のこと理解してなかった尾崎の。
    最後の「臭ぇ」の台詞で、リアルに向き合えなかった表現が秀逸でした。

    しかし星の兄貴の飄々とした人物像は好みです。

    初日でもあり、首の鎖引きちぎってしまい。
    後の切れてない、演出でのアドリブの苦労が少々イタかったかな。
    (大変でしたね、ご苦労様です。)
    (かといって、リアルな金属の鎖は重くて駄目でしょうし・・・。)
    (アルミとかの軽い鎖とかありましたかねぇ)

    あとストーカーの部屋に来る姫の行動が、
    貞子みたいで怖くてGood!

    うーん観る人を選びそうなので、お薦めにはしないけど。
    評価の高い演劇でありました。

    0

    2011/10/10 00:55

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大