キネマの天地 公演情報 こまつ座「キネマの天地」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    息が抜けない
    共同脚本だった映画版「キネマの天地」の続編舞台版として書かれた作品だそうで、映画版は公開当時観たが、本作は大部屋女優として松竹に入社した
    田中小春のシンデレラストーリーの映画版とはまったく別個の作品。


    芸達者がそろい、見ごたえのある舞台で思い切って観てよかったと思う。


    台風の日のソワレで、自分の周りには誰もすわっていないという、半分くらいの客入り状態で観劇した。

    昼が同じ新宿の文月堂の芝居だったので、徒歩で移動できて電車のストップにも巻き込まれず、幸いだった。

    ネタバレBOX

    女優たちの意地と見栄の張り合いで笑わせたり、ドンデン返しに次ぐドンデン返しで飽きさせない。

    演劇への愛にあふれた完璧なお芝居だと思った。

    井上さんのお芝居は余白がないほどギッシリとエキスが詰め込まれている感じで、面白いのだが、息が抜けず、自分はそこに苦手意識が働くのだと今回、痛感させられた。

    女優陣の中では、今回、麻実れいに注目して観た。

    麻実は宝塚時代、ポスト鳳蘭の立場で、鳳とは芸風が違うが、グランドロマンのような骨太の演目を割り当てられることが多かった。

    あの当時と比べると、いまの麻実は、いい感じで力が抜けている。

    人生の年輪を重ね、ふと隙間に孤独の影がにじむような演技が巧い。

    菊田一夫の「ジャワの踊り子」のグランドフィナーレの映像を30年ぶりに観て、実は非常に細やかな官能的な演技をダンス場面でみせていることを発見して驚いた。

    そのあとにこの芝居を観たので、何とも言えない感動があった。

    甚だ個人的感想だが、こういうのも芝居を観る楽しみのひとつだと思っている。

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    2011/10/06 17:07

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