今宵見上げし荒城の月 酔ひてうとうも月のみぞ知る 公演情報 劇団SHOW&GO FESTIVAL「今宵見上げし荒城の月 酔ひてうとうも月のみぞ知る」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    観客を飽きさせない絶妙さ!
    舞台セットがリアル。劇場に入場した途端、なんだかウキウキしてしまう。会津若松の老舗酒蔵の酒蔵で繰り広げられるシチューエーションコメディ。
    会津と長州の歴史や「飯盛山の誓い」を絡めひじょうに解りやすくて楽しかった。中でも小金丸ふみ役の都築知沙のキャラクターが素晴らしい。ふみに絡むキャストとのセリフの応酬の絶妙な間があまりにも素敵だ。一方で都築と真逆のキャラクターでお色気たっぷりのジェニファーことMaMaRieがキュートだった。この劇団のキャラ設定が素晴らしい。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX


    老舗の宮泉酒造の長男である宮森康太郎が現社長だったが気弱な性格の上に決断力が鈍い為、次男の健太郎が社長を支えながらも頭角を現す。康太郎は健太郎が社長になった方が適任だと密かに考え、一方で健太郎はそんな兄を気遣いながら宮泉酒造を盛りたてている。

    健太郎はそんな男気のある性質だったが女には滅法弱く女たらしで酒蔵の影で従業員の美和とHをしちゃう。その後に入った従業員の雪の誘いにも乗って同じようにHをしちゃう。つまり酒蔵は健太郎の性の捌け口なのだった。笑

    そんな健太郎には、家督を継ぐ者だけに見えるという守護霊の間瀬岩五郎利直が憑いていて健太郎の全ての行いを見守ってるというか、盗み見ている守護霊で、勿論、オナゴとのセックスのあらましも一部始終、見ちゃってるというのだから、健太郎としてはひじょうに遣り難いのであった。笑

    これらのコミカルな情景を武器に、そして小金丸ふみの恋バナを盛り込みながら、物語はテンポ良く進められる。そして会津酒造の全てを揺るがすような不祥事も絡ませながら宮泉酒造の買収を目論むビターメディア(株)の企みも押し出す一方で、これを止めるかつての仲間。

    兄弟愛や友情、過去の懺悔、利直が聞いた不穏な会話など盛りだくさんな内容だったが、全体的な構成が巧みだった為に、序盤から終盤までぶれずに見事な舞台だった。惜しむらくは内輪で受けていた安部井源吉(サモ☆ハン)のキャラ設定が居ても居なくてもどっちでもよかったし、与えられたようなアドリブ場面のウケがいまひとつ。

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    2011/09/26 13:13

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