桃太郎 公演情報 the CRAZY ANGEL COMPANY「桃太郎」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    セリフのない音楽劇
    舞台では、それぞれのキャストがトランペットやクラリネット、フルート、トロンボーンなどの管弦打楽器の生演奏をし、次いでダンス、殺陣、フラッグなどのパフォーマンを披露しながら無声で登場人物を演じることで物語を形作っていた。しかし、これだけでは物語がどんな風に進んでいくのかは解らない。その補充をするかのように、舞台上にはストーリー(解説)のテロップを流し、当日パンフには登場人物の関係図と、1~20項目のエピソードが載っており、これを読むのを怠ると、隣のバカップルのように「よく解んないけど、ダンスを観てるだけで楽しい~!(^0^喜)」なんつって喜ぶはめになる。
    衣装、メイク、小道具で魅せたが、殺陣はイマイチ。パフォーマンスに不可欠の表情で魅せなければいけない演技力にも少々欠けた。90分。休憩15分。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX


    昔々の物語。大和の吉備という国に温羅(ウラ)と名乗りし者が現れる。呪術を使うことで、大和の民たちを苦しめ、彼が引き連れてきた民たちは近隣を支配していった。いつしか温羅は大和の民より「鬼」と呼ばれようになる。朝廷では、その事態を憂いに思い、3人の若者に大和の運命を託した。侍の犬飼。巫女である夕雅。そして桃太郎であった。温羅の住む鬼ノ城を目指し、3人は旅を始める。道中では山賊の頭領・猿田彦と、船乗りの鳥海を仲間に迎え、いよいよ鬼が島へと船を漕ぎ出したのであった。

    最近の公演でこういった鬼が島を舞台に繰り広げられる桃太郎で思い出すのは、X-QUEST の舞台だが、彼らの舞台のド迫力な殺陣までは無理としても、それに近いレベルまで見せて貰わないと納得出来ないものがある。セリフのないパフォーマンスだからこそそういった外堀から魅せる舞台を作らないと本丸までたどり着けないのだ。だから案外、あっけなく、あっさりと終わった感が強い。

    それでもダンスと生音楽に魅了されたエンタメではあった。


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    2011/09/25 11:20

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