満足度★★★★
ワーニャおじさん見ました
美術、演技、音楽、すべてすごく雰囲気出てました。ワーニャおじさんの配役、私のときは金井氏で、こちらもふっくら系でしたが(笑)人生の大半を無駄なことに費やしたと悔やむ男性の悲壮さがよく出ていて感動しました。劇中特に感心したのは、観客に問いかけるかのような台詞。原作を知らないのですが、こうしたオーソドックスな会話劇の中でとてもいいアクセントになっていました。これで観客は一気に劇中に引きずり込まれた感じ。小道具もよく効いていた。カッチカッチと時を刻む時計、ランプ、そしてろうそく。電気が点く以前のロシアの仄暗い灯りと空気が手に取るように分ります。静の前半、動の後半と盛り上げ方も上手く、大事に長い間温めた作品であることを感じさせられました。欲を言えばサモワールなど、ロシアらしさを感じさせる小道具が欲しかったのと、効果音(風の音や時計、ひずめの音など)をもっとドラマティックにしたらメリハリの利いたものになったかも、と思います。でも、けれん味の無い真摯な作風ですごく好感が持てました!
2011/09/20 19:56
セットもよく見ていただき、本当にありがとうございます。
サモワールなどもおっしゃる通り、ロシアのモノがあればまた1段と違ったかもしれませんね。
しかし、今回は廃屋のチェーホフ!
廃屋らしさを感じ取っていただけたら幸いです。
今後もがんばってまいります。
また、ぜひ違う作品もご来場ください♪