罪 公演情報 アル☆カンパニー「」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    言葉の前にあるものの強さと弱さ
    キリスト教圏の家族は、アイラブユーという言葉で左脳的に踏み固めた地盤のうえに成り立っている。日本の家族はそうではない。それは言葉の前にある。だから弱い。否、だからこそ強いのか。
    見終わってそんなことを考えた。
    すごいと思ったのはテーマ性とストーリー性の配分の加減。日本の家族問題というのはある種普遍的なテーマだが、それを充分踏まえつつ、そこに依存せず、この家族に特殊的な「罪の意識」に起因する「この家族の事情」をストーリーのエンジンにしている。
    そうだからこそ、この芝居はああいうふうに終われるのだと思うし、よくある「近代家族もの」から一線を画すことに成功しているのだと思う。

    0

    2011/09/17 08:38

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大