満足度★★★★
タイプの違う団体の構成が絶妙
【総論】
割とオーソドックスな1組目、変化球の2組目、休憩前にせざるを得ない(爆)3組目、基本的には2人芝居(謎)の4組目、オーソドックスに締め括るかと思わせて…な5組目という構成が絶妙。
【各論】
劇団東京ペンギン「非番刑事道玄坂ノボル~戦慄の15分」
twitterで公募して自ら縛りを増やし、それをすべてクリアするとは恐れ入る。「写真」と「twitter」を組み合わせた使い方など特にナイスアイデア。
総論で「オーソドックス」と書いたが、換言すれば野球の一番打者の如く出塁率が高い(=まず観客を引き込む)、な感じ。
トレモロ「Ham!Ham?Hamlet!!」
一言で表現すれば「15分でワカるハムレット」。それにお得意のムーブメントを入れて、なおかつ昼夜で一部キャストを入れ替える(!)などの意欲(?)を買う。
あんかけフラミンゴ「駆け抜けてイタリアン初経」
上演前の養生がお祭り気分で楽しそうだったり終盤で客席にモノが飛び散らないよう配慮したりで好感を持ったが、(後で謝罪したとはいえ)他団体を揶揄するのはいかがなものか。
ロ字ック「ワールド・ワールド・ワールド」
二人芝居だが数人の「共犯者」(笑)により本編前から客席でパフォーマンスがあり(←なかなか愉快)ぬいぐるみハンターの「増殖にんげん」を想起。ラストの落とし方は5団体中一番鮮やか(私見)
はちみつシアター「月光ロック」
オーソドックスな同窓会系と思わせておいてのブッ跳んだ展開が楽しいが、やはり「変身」して再登場するまで「正体」がバレない方がインパクトがあったのではあるまいか?
2011/09/07 15:23
恒例の、配球への例え、実は今回も楽しみにしておりました。
言い得て妙ですね。今回は、3番目以降の演目が得に「女性」に関わる内容であったため、順番も時間を追うように意識してみました。初経にはじまりセックス、そして15年後…。といった具合の流れです。
各団体さんへの感想も、それぞれが有り難くも読んでいるだろうと思います。
はちみつシアターさんの「正体バレ」の地点ですが、これまで何度か観た中で、実はあれがベスト(「盛り上がり」という意味で)だったように総合演出として感じました。
当初は最後まで分からなかったのですが、分かりやすい台詞を入れて、あの場所でネタバレを敢えてさせたことで、笑いの山のピークが来たところで最後のダンスを迎えられるようになっていました。僕も最初は「あーバレちゃった!」とは思ったのです。しかし、お客様の有無にも関係があるのでしょうが、リハーサルの時の盛り上がりと、マチソワの盛り上がりも観ると、ライブの空気を感じ取ってネタバレを少し早い場所に微調整たはちみつさんの賢明な判断だったのではとも感心しました。
と、長々と語ってしまいましたが、大変興味深く感想読ませていただきました。
誠にありがとうございます!