劇団劇場~Act In Rule~vol.4 公演情報 劇団劇場製作委員会「劇団劇場~Act In Rule~vol.4」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    ちょっとした学園祭ムード…。
    満員のスタンディングで観るのはツライ。
    面白かったのならば、ツラクなんかないのだが。
    これは「観客」として見ると、辛かった。

    ネタバレBOX

    1団体15分。進行中にさまざまな制約があるのだが、その設定自体が面白くなかったということがよくわかった。もっと「面白さ」に変えてくる団体があるかと思っていたが、そうでもなかったからだ。

    全体的には、学園祭の出し物的な雰囲気で、それが楽しいと思えば楽しいのかもしれないが。知り合いが出てるとか。

    設定があとどれぐらいで開始しなければならないかが、舞台後方に大きく表示されるのだが、そればかりが目立ってしまっていた。
    色にしろサイズにしろもっとセンスよく、少なくとも舞台の上を邪魔しない程度にしてほしかった。



    劇団東京ペンギン★
    正直ガッカリ。開演前に即興で考えましたと言っても信じてしまうぐらいの内容。母親に電話するシーンは、テレビの安いバラエティを見ているよう。そこにハプニングがあるはずもないのだから、ヤラセのハプニングぐらい仕込むべき。

    トレモロ★
    面白いとは思ったが、とにかく主役級の発声が悪すぎて台詞が聞き取りにくい。舞台のサイズを考えてこなかったためか、ダンス的なシーンは、動きが縮こまってドタドタしていた印象。このイベントは、片手にドリンクの観客がスタンディングで、ざわついていることを考慮に入れた内容にすべきだったのではないか。『ハムレット』に取り組んだという姿勢は面白いのだが、「あっ」と言わせるようなものが欲しかった。上手の演出家(?)が構造的に活きてくるのかと思っていたが、そうでもなかった。

    あんかけフラミンゴ★★
    ちょっとハジけてみました、ムチャやってみました、という意図が見えすぎてあざとい。あざとくても、勢いで見せてくれたら快感につながったと思うのだが、シーン、シーンで動きが止まりすぎ。観客の反応を待っているのか、単に練習が足りないのかわからないが、徐々に勢いを増しつつ、観客を巻き込むようなカオスになれば、面白くなったのではないか。しかし、セッティングや片付けまでも「見せる」ことを意識して、団体のカラーを見せつけていた姿勢には好感が持てる。今後に期待。

    ロ字ック★★★
    きちんと見せるモノとして仕上げてきたと思う。2人の掛け合いが面白いし、舞台袖から聞こえる効果音(笑?)も笑わせてくれる。ラストの展開とエンディングもなかなか。もっとバジけてくれたら、さらによかったのに(袖から出てきたメンバーが、観客席で騒ぐほうが絶対に面白かったと思うのだが)。本公演も見たくなった。後の4つがこれぐらいのレベルだったら、このイベントは相乗効果的に面白くなったと思う。

    はちみつシアター★★
    イベント用のネタを用意したという印象。悪くはないが、特別に面白かったわけでもない。女子力をウリにしているならば、たとえ15分であったとしても、もっと自分たちにしかできないことがあったのではないだろうか。ただし、たぶん本公演は、本来の能力を発揮して、もう少しは面白いのではないかと感じさせてくれた。


    こういうショーケース的ともちょっと異なるイベントであったとしても、気になる団体を見つけることが多いと思う。今回も確かに気になる団体は見つけられたが、たぶん2度と見ないだろうと思う団体を見つけてしまった気分だ。

    観客がスタンディングである、という演劇向きではないシチュエーションを、うまく取り入れて、さらに自分たちの持ち味を15分という限られた時間内に発揮させるというのは、相当に高度な能力が必要だと思う。
    若手の団体でそれを表現するのはハードルが高いが、情熱で乗り越えることができたと思うのだ。
    ロ字ックを除き、ほとんどの団体が、今回の、わーっとしたような、イベントの空気感に飲み込まれてしまったのではないだろうか。それによって、生まれたのは、「ちょっとした学園祭ムード」。だから、ファンや関係者、知り合いはそういうムードでも楽しめたと思う。ニコニコしている観客もいるにはいたので。ただし、「観客」としては楽しめなかった。

    7

    2011/09/05 05:15

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  • ウィルチンソンさん

    まだ言い足りないことがあるのであれば、
    こちらに書いてくださって結構ですよ。

    私は言いたいことは言いましたので。

    2011/09/11 07:24

    アキラさま

    こちらに失礼致します。まだまだお聞きしてみたいこと、お答えしたいことは沢山ありますが、ご意見・ご感想、誠にありがとうございました。貴重なお言葉、大事にさせていただき、より良いもの、満足していただけるものにするよう尽力することをお約束致します。

    2011/09/09 13:50

    アキラさま、

    とても長くなってしまいましたが、お二方のコメントがありましたのでkazuoga5409さまの方に申し訳なくもコメントさせていただきました。是非お読みいただければと思います。

    お二方、本当に感謝しております。

    2011/09/08 12:50

    ウィルチンソンさん

    長文コメントありがとうございます。

    コンセプトのほう読ませていただきました。
    その中で「ライブハウスという場所は、劇場よりも一般的」という感覚がイマイチわかりませんでした。
    誰にとってもライブハウスが一般的か、といえばそうでもなく、逆に「劇場を一般的な場所にしよう」のほうが、演劇寄りの感覚で、より演劇ファンを増やすことにつながりそうな気がします。
    「気がします」なので、確信はあれませんし、「いや、そんなことはないと思います」と言われれば、それまでのことです。
    しかし、「より快適な観劇環境で、劇団の良さをきちんと堪能してもらい、演劇の良さを知ってもらう」というほうが、「スタンディングで疲れる環境で、演劇にあまり向いてない場所で行うことで、演劇の良さを知ってもらう」というよりは、いいのではないかと思うのです。

    ライブハウスの馬鹿高いドリンクで、別に飲みたくもないし、グラスを置く場所すらないというのもあんまりだなーと思ってます。ライブハウスに行くたびに思ってます(スタンディングのライブハウスのことですが)。

    ライブハウスでやるならば、劇団&演劇にこだわらず、むしろ異種格闘技にしたほうが面白くなるような気がします。バンドやお笑いとぶつけても演劇は面白いのかどうか、なんてことで。

    ちなみに「予想を超えて演劇になじみの無い方々から面白いと楽しんでいただけた」とありますが、そういう方は、「何を目当て」にこのイベントにいらしたのでしょうか?
    「お笑いイベント」でも「音楽イベント」でもないのに、なぜ、「演劇になじみの無い方」がたくさんの楽しいイベントがある中で、この演劇イベントに参加したのかとても不思議です。
    もし、私が演劇に興味がない者であったら、このイベントに参加しなかったと思いますし、そもそもこのイベントの情報にもアクセスできなかったと思うのですが。

    とは言え、「改善に努めさせていただきます」ということなので、期待します。
    …「改善」という言い方でOK??

    2011/09/08 03:57

    kazuoga5409さん

    コメントありがとうございます。
    私は「ただのお祭り騒ぎ」と感じたのとはちょっとだけ違うのです。
    kazuoga5409さんのほうにコメントします。

    2011/09/08 03:28

    ありがたいご感想・ご意見、誠にありがとうございます。

    このイベントはもちろん適当に考えて適当にやっているわけでないのは、お客様にお金を払っていただいて提供するものである以上当たり前のことなのではありますが、まだまだコンセプトやテーマ、そして意義などが現実の課題を超えていないのも事実なのでしょう。ですから、今回は予想を超えて演劇になじみの無い方々から面白いと楽しんでいただけたとは言え、お二方のように演劇を愛する方々からはかえって愛し難いイベントとして受け取られてしまいましたようです。

    しかしコンセプトやテーマなど、絶対に面白いという確信もありますので、もっとそれが伝えられるよう、今回いただいた意見を貴重なものとして、改善に努めさせていただきます。ですから、このような意見をいただけることにはただ感謝するばかりでございます。
    「観客がスタンディングである、という演劇向きではないシチュエーションを、うまく取り入れて、さらに自分たちの持ち味を15分という限られた時間内に発揮させるというのは、相当に高度な能力が必要だと思う。」

    この言葉は、劇団劇場があくまでオールスタンディングで行う、そしてその意義があるんだと自信を持って言うにあたり、最重要なものになってくると思います。

    愛するわが子のようなイベントですから、せっかくこのようにお言葉をいただいたからには改善し喜んでいただく他お返しする感謝の方法が見つかりません。
    もしよろしければ次回にもご期待くだされば幸いでございます。

    「若手の団体でそれを表現するのはハードルが高いが、情熱で乗り越えることができたと思うのだ。」

    この言葉も大変に有り難いものです。叱咤激励と捉えて邁進させていただきます。

    「劇団劇場ポータルサイト」というものがございます。そこにこのイベントを始めた当初のコンセプトも書かせていただいておりますので、もしも関心を持っていただけるのならばご一読くだされば嬉しいです。

    貴重なご意見誠にありがとうございました。
    そして、フルにこのイベントを楽しませてさしあげられなかったこと、大変申し訳なく思います。

    長々と失礼致しました。

    2011/09/07 16:17

    私もアキラさんと同様、ただのお祭り騒ぎとしか思えませんでした。鬼フェスでもそうでしたが、やはり「芝居」を愛する者にとっては、ちょっと辛いものがあります…

    2011/09/06 05:37

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