満足度★★★★
【「古典『勝三郎連獅子』】慣れない日舞鑑賞でしたが…
何と日本舞踊!
普段のこりっちでは小劇場演目が多いので、異色の演目。
受付には和服姿のお嬢様…ここで普段なら「こりっちで予約(招待)の…」
と言うところを、思わず「こりっち『という』サイトで…」
と言ってしまった(苦笑)
この日は2演目で、前半は古典物
「親獅子は子獅子を谷底に突き落として、這い上がってきた子だけ育てる」という伝説に由来するもの。
正直申して、日本舞踊自体は初見ではないが、しかし極めて鑑賞回数は少ない。しかも、日本の伝統芸能の中でも、落語>文楽>能・狂言>歌舞伎>邦楽(長唄・清元…)>日本舞踊、という具合で
そんなわけで、日舞について、レビューを書く資格などは全く持ち合わせていないものの、無責任を承知で書かせて頂ければ…
まあ、ざっくばらんに行って、お正月の獅子舞の獅子を小さくしたやつが、
紅白(縁起物?)2体あって、2人の演者が、
これを使ったり使わなかったりして舞っていく。
また、音楽は生演奏で、いわゆる「邦楽」である。
なんか、歌舞伎、相撲、寄席などと共通する
「湯上りのような良い気分」感があって、中々良い!
それに、黒子の方が、例えば蝶々(棒が付いていて操るやつ)
を舞わせたり、日舞も結構サービス精神旺盛なのだな、と思った。
話は前後してしまったが、蝶々の登場する場面は、
中間部のゆっくりした部分で、ここを挟んで速い音楽の部分があり、
概ね、急~緩~急の構成。
それで、なにしろ藝大の日本舞踊科の若手卒業生であるだけに、
私が観ても、しっかりした舞踊だと思うし、まずまず面白いと思った。
ただまあ、歌舞伎・演劇評論家の渡辺保氏が、
「名手の日本舞踊を観て、超越的なこの世ならぬものを観た思いをした…」
というような話を大分前だが聞いたことがあって、
さすがにそこまでのレベルではないと思うので、
こちらについては4Pということにしました…。