描いたように(満員御礼!!無事公演終演いたしました!) 公演情報 613「描いたように(満員御礼!!無事公演終演いたしました!)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    心理描写が弱いのが残念
    売れない画家でアルバイトをしている青年と、
    ふとした出会いから交際を始め、同棲を始めてしまった女性が中心の物語。

    彼の部屋は、(実際にはあり得ないのだけど)
    壁に額縁的な飾りつけもされていて、
    いかにもここの住人が絵を目指している青年で
    あることを象徴させている。
    この舞台装置は私は気に入った。

    ネタバレBOX

    そして、この部屋は、大家であり1階の作業場のための資材置き場も兼ねていて、
    人の出入りも多く、まあそのために家賃は安くしてもらっているという設定。
    というわけで、そこの社長や社員、家族、そして、画家仲間・関係者が頻繁に出入りする。
    台詞にもあるが「プライバシーが無い」のである。

    ただまあ、この主人公、イマイチ気弱で、
    個展の話があっても断ってしまうし、
    彼女にも自分の悩みを語らないがゆえにぎくしゃくし、
    また彼女を大事に思っているだけに、プロポーズも簡単にできない。

    まあ、そんなような「日常的な話」である。
    たしかに、責任を感ずればこそ告白に慎重になったり、
    芸術家であっても、事故の作品を発表することは
    恥ずかしいし、そして、怖い。

    もちろん、それは私も分かる(つもり?)のだが、
    しかしあまりに頑ななところが彼にあって、
    (自分自身のことを棚に上げるが)
    「どうして一人でそこまで抱え込むの?」
    と正直感じてしまった・・・。

    でもまあ、なぜか最後はプロポーズして、
    まあ一応ハッピーエンドかな?となる。

    ただ、これでは、どうして頑なで、そしてどうしてそれが変われたのか、
    台詞の説明はあっても、観ている側にはストンと落ちてくるような説得性が無い。

    これは、主人公だけではなくて、社員である(古い言葉だが)ハイミスの女性が、
    初めは同棲を嫉妬していながら、
    ふとしたことから料理の上手なことが皆に知れ渡り、
    そしていつしか同僚と恋仲になって行く経緯についても同様。

    要は、事実で筋を一応進めていても、
    心理描写としては非連続の感じを受けるのである。
    この辺、台本・演出・そして演技面で、
    もっと練って頂ければ良くなってくるだろうに、と思った。

    1

    2011/08/27 10:04

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  • ハイミスの女性がいつしか同僚と恋仲になって行くなどと
    書いておるが、同僚ではなく、荷物を集荷にくる運送会社の
    人間じゃぞ。そんな人物設定も見落としておきながら
    心理描写が弱いとはよく言えたもんじゃ。
    まあ、ワシも弱いとは思ったがの。

    2011/09/19 16:27

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