現代能楽集Ⅵ 『奇ッ怪 其ノ弐』 公演情報 世田谷パブリックシアター「現代能楽集Ⅵ 『奇ッ怪 其ノ弐』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    トークショー付きの日に観た
    シンプルなアレンジされた能舞台?前作同様、軽妙な語り部を交えつつ先の展開が読めないまま進んで行く、と思っていたらしっかり収まり、面白かった。
    能楽集の括りなので、複雑かなと思いきや世界観の深さに思いっきり引き込まれ、結末わかっているけど、また見たいと思った。

    ネタバレBOX

    能の「シテ」の語り部にあたる山田、脇役にあたる「ツレ」という認識で良かったと思うけど、そんな事考えなくても充分面白かった。

    あの村の人々はちゃんと成仏出来たのか、成仏を懇願しているようにも思え、菩提を弔う事が出来ない矢口に悔悟を感じ、自然の喧噪のような「明」から、一気に静寂の闇に変わった瞬間が、特に心に沁み入った。
    現世の人間の生と死を静かに見つめているんだろう。
    やっぱり愚行ばかりやっているように見えるんだろうな・・。

    当日、作演出の前川さんと役者4人を交えたトークショーあり。
    覚えている限りでは、
    作品(戯曲)が出来たのが、公演直前の8月前半だった。(日付忘れた)
    その流れで稽古も休んだりしたが、前川さんは「大丈夫です」と穏やかに役者さんに話されていたとか。
    舞台穴から出てくる所作は、ちゃんとムービングか振付け指導があった。お祭りシーンの後に踊るシーンがあった、ちゃんと振付けまでやっていたが、ふとした時に「無くてもいいんじゃない」という事でなくなる。それを稽古場で前川氏に指摘したのが小松さんだったが、その前夜?に池田、山内と呑んだ席で出た話だったらしく、わかってんならお前言えって言う流れで話したそう。

    公演始まってまだ数日だが、池田さんは台詞11行跳ばした。仲村さん必死に戻そうとするが4〜5行くらいに戻すのが精一杯だった。また、池田さんは間違ってもそれを認めず、目力でかえって相手のせいにさせているんだとか。あまりにも細かい指摘だったので池田さんから日記つけとるんやないか、と言われる。
    その仲村さんは、とある役名を忘れてしまい、浜田さんを巻き込んで結局「あのじいさん」で通してしまった。
    池田、山内両名が変顔に近い形で小松さんを笑わせている。

    他、山内さんの「鎮魂」連呼と美味そうなビールの呑みっぷり、小松さんがずーとマイクの形状に興味を示してほとんど会話に参加してなかったとか。
    それはそれで面白かったです。

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    2011/08/26 00:31

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