「エダニク」「サブウェイ」 公演情報 真夏の極東フェスティバル「「エダニク」「サブウェイ」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    「エダニク」を観た
    流石に横山拓也(売込隊ビーム)の本だけあってナンセンスコメディカラーの強いオモチロ可笑しい芝居だった。役者3人も熱演だったけれど、夏がすこぉ~しだけあがっていたような感じ。原真の演技力が素晴らしい!

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    序盤、元ニートのいかにも軽そうな茶髪男・伊舞(夏)が「屠場一日体験」と銘打って、職人たちの休憩所にもなっている研磨室に現れる。腕に自信のある職人2人はそんなちゃらちゃらしたイマドキ男を叱咤すべく説教じみた会話になるも、このイマドキ男こそが、伊舞ファームの跡継ぎ御曹司だということを理解した沢村(原真)は態度を豹変し、今までの暴言を詫びて急に遜ってしまう。笑
    俗に言う強弱の世界なのだが、世の中というものはそんなもんだ。

    伊舞とは3歳しか違わない沢村のしっかりした考えとニートだった伊舞のジェネレーションギャップな会話が可笑しい。ある意味、不毛な会話劇なのだが、価値観も考え方も真逆な二人に会話が成り立つはずはなく、その隙間だらけの絶妙さが実に面白いのだ。伊舞自身も自分の御曹司という立場を熟知していて、段々と少しずつゆっくりと偉そうになっていく態度。それに反して恐縮しまくり、縮こまる沢村。

    しかし、玄田(緒方晋)だけは、大きな取引先の御曹司だろうとなんだろうと考えを曲げない、遜らない。笑  この3人の不毛なまでのバカバカしい会話が楽しかった。

    また屠場という場所設定も、解らないことだらけで興味深々だった。専用屠場の話、工場ライン、別屠室、解体、屠畜銃の話など内容はエグイが、知らない世界を知らされるというのは、観客にとってワクワクドッキドッキな秘密基地を見ているようで新鮮だった。

    文句なしに面白い!こうなったら「サブウエイ」も一見の価値ありでしょ。観に行く。

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    2011/08/25 19:03

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