これは僕が神様になりたかったけれどなれなかった話で、僕の彼女が実は地球だったってオチが待っている話なわけで、 公演情報 劇団エリザベス「これは僕が神様になりたかったけれどなれなかった話で、僕の彼女が実は地球だったってオチが待っている話なわけで、」の観てきた!クチコミとコメント

  • 無題94
    だいたい、学生芸術祭というものがどのようなものなのか知らず、このお芝居がその参加作品であることを知ったのは、席について頭上を見上げたとき。さっきサイトのインタビューを読んだが、もひとつわからない。わからなくても誰も損はしないし、お芝居もそんな感じでした。開場前、入口で待っていると目の前を今村さんが通りました。アフタートークのゲストだったんですね。舞台上、下手、ぶら下がっているのは縞模様の惑星群。扇風機があって、上手では男性がひとり寝ている。しばらくすると女性が一人、扇風機にあたったり、シャボン玉、風車で遊んだり。風鈴を鳴らしてみたり(もっといい音の風鈴を)。シャボン玉、その小さく生まれた星々は扇風機に吸い込まれる前に消滅、まるで事象の地平線(ブラックホール)をみているようです。柔軟体操をする(湿布を剥がしている?)女。ドリンクを一気飲みする男。携帯で自身を撮る女。ドリンクの蓋がなかなか開けられない女。古風なタイプのカメラで写す男。グーとチョキで蝸牛をつくる男。爪を切る女。歯磨きをする女。体が硬い男。チラシで飛行機をつくる男(ちゃんと飛ばそうよ)。コマ送りのように10数秒でいろんな人が出入り。個人的には、開演時間までじっと待たないですむのでありがたい。いろいろ目に入ってくるのはいいけど、セリフはあまり耳に届かない。それだけ耳の皮が厚くなったということかも。

    ネタバレBOX

    萩尾望都さんのトークイベントに行ったとき「私はすぐに妄想しちゃうんです」と何回かおっしゃっていました。1971「11月のギムナジウム」1972「ポーの一族」1974「トーマの心臓」1975「11人いる!」20代半ばまででこれだけ書いている。若い人たちの妄想から生まれ育つものは、それだけでも眩しいはずだけど、なんだか本作品に光は感じなかった。何億光年も先まで届けるのならもっと光らなくちゃ。なんと言っても「メルト」という現象に意味はなく(「花と魚」の現象とは大違い)、なくても問題なさそう(舞台上の誰ひとりとしてビビってないし)だし、個人的には語感がよくない。

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    2011/08/22 13:45

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