これは僕が神様になりたかったけれどなれなかった話で、僕の彼女が実は地球だったってオチが待っている話なわけで、 公演情報 劇団エリザベス「これは僕が神様になりたかったけれどなれなかった話で、僕の彼女が実は地球だったってオチが待っている話なわけで、」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    夢の中?
    全体的にラブコメというよりコント集を繋いだような劇。自由が丘ハイスクールが舞台。
    序盤、すやまが寝ているシーンから始まり、終盤もすやまが寝ているシーンで終わるこの舞台はきっとすやまが見た夢の世界の出来事を描写したものなのかな、とも思う。その妄想劇ともいえる世界観はアニメ。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    中性的な魅力のすやまは、草食系を通り越して既に蜜食系な女声で「自殺しても死ねない」なんてのたまう。どうやら思春期特有の自殺願望手前の「死んでもいいかな」程度の思いなのだ。時折、すやまはナイフで自らの胸を刺したりして自害するも、なかなか死ねない。そんなすやまには海の中の気泡のような女神・美希が憑いていてすやまを守っていたのだった。

    自由が丘ハイスクールが舞台なので当然、同級生の男女、教師も登場するが、これらのキャラクターたちがイッチャッテル。笑
    特にあいちゃん演じる真鍋建史が異様な色気で背後から紫の煙のようなものが立ち上ってるような感覚にさえ感じた。笑

    学園に新たに蔓延るメルト。それは人間以外の地球外生物のようだが、姿かたちははっきりしない。メルトとは地球の白血球みたいなもんで雑菌を排除しているのだが、これに感染すると、進化しなかったサイヤ人ごとくゴリラのように毛深くなったり(ドラゴンボールかよ)それぞれのキャラクターたちは、人間離れしていってしまう。

    すると人間そのものが雑菌かよ。なんつって突っ込みたくなるようなオチなのだが、林の自虐ネタなアドリブには笑えたけれど、それ以外のネタがあまり面白くない。また役者がこの日はカミまくり、その都度、現実に引き戻され物語に浸れる度合いも浅かったように思う。全体的に練習不足な印象。

    全ては僕の世界そのもの、つまり、すやまの脳内物語のようなものなのだが、すると君と過ごした時間もすべては夢ってことで、それは僕が夢の中で描いた物語なわけで、メルトは僕が排除したい人間なわけで、あとやっぱりそんななかでも僕は普通以下の人間なんだと思ってるのだけれど、だがしかし、
                 それでも僕は、あがいていかなければならなくて、
                         他の生物になりたい、なんて思ってしまうわけで・・。


    ・・と、蔵ラのため息が聞こえてきそうな物語。笑

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    2011/08/22 13:30

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