増殖にんげん 公演情報 ぬいぐるみハンター「増殖にんげん」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    実験的試みには敬意を表しますが・・・
    大体の様子は既にレビューで書かれておりますが、
    どんなものが見られるか、期待と不安(?)の中で、
    同時に会場の数か所で「演劇」が始まり、そして進行していく趣向。

    ネタバレBOX

    それでまあ、演じられていることをすべて把握することは不可能だし、
    どちらかしか見聞きできない前提で作られている・・・
    ということは、まあはっきり言ってしまえば、
    それぞれの現場では「大したことは起きていない」ということ。

    なんか、女子校にポッと入り込んでしまった感じで、
    女の子ならではのおしゃべりが、ここそこで繰り広げられ、
    男性の前では言わないような(最近はそうでもないか?)、
    「生理」の話や「おしっこ」の話なども平然とされている・・・
    まあそんな感じです。

    もちろん、大きな筋の流れとして、アイドル追っかけとその後・・・
    はあるものの、
    それもまた、大した意味は持っていない・・・。

    一応、実験の意味あいをまとめてみれば・・・、
    1 ステージと観客席と言った区分をなくし、
     一体的空間の中で(決められた)演じられ、そしてそれを観る、という志向。
    2 さらに、役者が観客に対話を仕掛け、いわば、役者と観客の敷居も低くして
     行き、また即興性に掛けようという志向。
    3 別事件の同時進行的な志向

    ただ、2に重心が傾き過ぎると、まったくのハプニング劇になってしまうから、
    何が起きるか分からなくなり、収拾がつかないかも(それもいいけど?!)。
    また、3を重視すると、観客はどちらかしか参加できないから、
    既述のとおり、観ていない側の進行のことも考慮して結末を考えざるを
    得ないし、したがって、あまり重要な出来事を起こしにくい。
    かといって1のみでは、刺激が少なすぎる・・・どうしても2・3を試みたくなる・・・。

    ということで、今回の実験には、以上のような矛盾をはらんでいるだけに、
    前述のとおり「女子校で、他愛無い女の子たちのさまざまなおしゃべりが
    聞こえてくる」以上の感想しか持てなかった。
    そういうわけで、正直ちょっと物足りなかった・・・です。

    とはいえ、実験的手法というのは、やっぱりお客を入れてやってみないと
    分からないところもあると思うし、
    6月に観た「マゴビキ」(ミミトメ)に比べれば、
    このくらいの実験は可愛い方かもね?

    私見では、2の視点により重きを置いていくのがいいかなあ?
    などと無責任に思っているが、どうだろう?

    余談ですが、シャボン玉を持って来たり、飴玉をくれる
    某お姉さま(?)がいらっしゃるのですが、
    次には「トイレどこですか?」と聞いてきたので、
    「じゃあ一緒に行きましょう」と親切に言ってあげたのに、
    「あなた男でしょう?!」などとあきれられて、逃げられてしまった・・・。
    今思えば、ここで「あたし、女です」とさらに突っ込めれば、
    私も大した役者になれたかも?

    2

    2011/08/17 14:38

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  • ミドル英二様
    コメントありがとうございます。

    >よしさんは、女優さんから携帯番号でも聞かれているのかと思いました(笑)。

    聞きたかったのですが、その前に逃げられてしまいました(泣)

    2011/08/17 17:31

    よしさん、この時もまたまた偶然お会いでき、幸甚でした。

    よしさんは、女優さんから携帯番号でも聞かれているのかと思いました(笑)。

    2011/08/17 16:44

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