満足度★★★★
生きていく姿が観たかった。
東北大震災のボランティア活動に熱心なれど、
自分が継いだ家業古本屋の経営には身が入らず、
夢だった漫画家の道もさっぱりで妻の収入に頼る長男。
それを客観的な目で見る弟と妹。
タイトルからはもっとファンタジーな感じをイメージしてましたが、
観てみたら、ある家族の人間関係を描くリアルな話だった。
ただ、結局は人の死で盛り上げるような展開は、どうも納得いかない。
多くの場合現実では、死ぬわけにはいかないから、
情けなく、みっともなく、人から非難されながらも
どんな形で生き続けるしかないのかが本当の「ドラマ」であって、
死んでしまった悲劇は本当は「ドラマ」ではないと思う。
結局は誰かが死ぬことで成立させるような、非常に多くの
今のドラマ・映画・芝居を観て最近つくづくそう思う。