大きなものを破壊命令 公演情報 ニッポンの河川「大きなものを破壊命令」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    4人の女優の演技と操作を楽しむ
    4人の女優が演技だけでなく照明や音響も操作するという独特なスタイルでハチャメチャな物語をコミカルに描く作品でした。後に残るものはありませんが、女優4人の演技に笑える部分が沢山あって楽しかったです。

    熊谷の珍走団の頭、かんばやしまもる(14歳)と首絞めジャックの闘いの物語と、軍を脱走しジャングルの中を進む4姉妹の物語が入れ替わりながら展開しますが、巧みに絡み合うということもなく、ストーリーの流れを楽しむというよりかは、それぞれのシーンの馬鹿馬鹿しさを楽しむタイプの作りでした。

    照明は床に設置されたスイッチで操作し、音響は左腕に装着したカセットプレーヤーとスピーカーから流し、違う音を出すときはテープを入れ換えるというアナログな手法が楽しかったです。舞台の3隅に特に劇の内容とは関係のない自転車が吊るされていて、最後のシーンで手でサドルを回し、回転する車輪のスポークに仕込まれた照明で花火を表現していたのが素敵でした。

    中央の演技スペースを客席が4方から囲む配置でどの席でも役者との距離が近く臨場感があり、馬鹿馬鹿しいことを真面目に演じている本人達も楽しんでやっているのが伝わってきました。

    インド人の風習をネタにしたところはシニカルなブラックジョークになっていればまだ良いのですが、ただ単純に馬鹿にしているだけに見えて、印象が悪かったです。

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    2011/08/14 20:46

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