WWW 公演情報 001「WWW」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    現在のこととか、そうじゃないこととか
    3.11以降、書き手は皆、この問題にぶつかるようだ。「現在のことを書きたい、しかし”そのもの”ではなく、演劇とか表現とか、そう呼べるような作を乗せたい」
    本作も、そのような作家意識に格闘したひとりの劇作家の作品だ。
    舞台上で起こっていることは全部、虚構だ。
    そして、作意が確実に存在している。
    これが演劇の紛れも無いことで、現実と彼岸との距離を明確に描き出したとき、作品は自立するのだと、前に誰かから聴いた。
    この作品は、そういう意味でとても自立した作品である。
    そして、聴こえ方によっては、ミイラの居る深い石室の中へ、そっと引きづり込まれそうになる。
    演出家と俳優との企みによって、この試みはより深い心の闇へと誘う。

    ネタバレBOX

    シンプルなセット、役者と言葉だけが浮遊する舞台。
    この作品は、海外に持っていってもある程度は評価されるのではないかと、思う。
    大阪弁で書かれているけれども、テーマ自体はローカルな話でもなんでもなくて、「思い」とか「苦しみ」とか「怒り」とかいう感情は、どこまで残せるものなのかという話でした。
    最後に日の丸が出てきたのは、議論が分かれるだろうけれども、ノルウェーでの極右のテロ事件のあったすぐ後なので、ゆっくり考えていかなければなあ。という課題も出来ました。
    とても思弁性に富んでいて、なおかつテンポがよい、お芝居でした。

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    2011/07/28 14:35

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