11のささやかな嘘 公演情報 ジェットラグ「11のささやかな嘘」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    麦茶と嘘
    約90分の上手い戯曲だった。李千鶴の未亡人ルックは素敵だった。

    ネタバレBOX

    パンフに役名がないのが気になっていたが、古山の役が猫とわかった時になるほど!と。さらにその猫に霊が乗り移っていたとわかって、またなるほど!と。

    一発屋の文筆家の自殺から49日後の、文筆家の書斎が舞台。妻もよくしらない関係者がそれぞれの思惑をもって書斎を訪れ、真実なのか嘘なのか判然しないことで揉めはじめるも、文筆家の遺作があるとわかって舞台は終焉にむかってゆく‥。
    妻は、遺作(自叙伝)を読み文筆家の交友関係(麦茶の真相とか、浮気、借金など)に確証を得、また長い鬱積もあって文筆家を殺害し自殺に仕立てていた、というのが大きなオチ(そこまで意外ではないけど)。むしろ、このオチをわかった上で、最初からのやりとりを観ると面白いと思う。「死人に口なし」というセリフが何回か出てくるが、このセリフが一番恐ろしく響くのが、妻の告白(ラストシーン)だろう。

    タイトルでも「嘘」という言葉が使われているので、出てくる人物が全員いかがわしいのだが、そのいかがわしさが上手く表現されていたと思う。面白かった。

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    2011/07/17 10:38

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