11のささやかな嘘 公演情報 ジェットラグ「11のささやかな嘘」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    人間の「本当」は分からない
    説明から、結構「切ない」系の話を想像していただけに、
    良い意味で裏切られるような話の展開。

    サスペンス色少し強めの「人間劇」で、キャラの立った
    主要登場人物たちが次々と繋がり、また、進行するに
    つれて、さらりと隠された真実が明らかになっていく。
    その見せ方が職人的で、上手いホンだと思いました。

    ネタバレBOX

    デビュー作『麦茶』以降、文芸誌への連載も度々中断、結局死ぬまでの
    10年間後に続く作品が出なかった作家の死後、49日。

    作家の家を訪れるは、家庭も会社も顧みずにただただ作家の
    才能にだけ賭けてきた担当編集者、

    最近ちょっとだけ付き合いのあった競合他社の女性編集者、

    大学時代の友人で、1000万以上の借金を作家に貸していた男、

    作家と昔付き合っていた、どうもわけありな感じの女 等々。

    誰もかれも「作家に貸しがある」と訴え、その思い出なんかを
    語ってくれたりするものの、既に作家はあの世の人。
    真実は闇の中。 誰の言っていることが本当なのか、
    最後まで分からない。 そのスリリングさを楽しむ劇です。

    サスペンス要素強めなので、ネタバレは出来ませんが一つ。
    「真実は闇の中」。 これはラストシーンに一番上手く生きてきます。
    そして、おそらく『真実』だと考えられるのも。

    ラストシーン、最後の台詞と演出が本気で怖くて鳥肌立った。。。
    自分の周囲が-3℃になったような。 最高のどんでん返しでした!

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    2011/07/16 19:11

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