ごんべい 江戸版/平成版 公演情報 ゲキバカ「ごんべい 江戸版/平成版」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    「平成版」を観た
    東京芸術劇場 小ホール2で上演された過去の作品「ごんべい」を観ているので今回は平成版を選んだが、明らかに過去の作品、つまり今回の江戸版のほうが良いと感じた。あの時はセットの造りこみが東京芸術劇場 小ホール2の広さと合っていたのだ。更に狭い舞台で怒涛のごとくキャストらが登場しお祭り騒ぎのような楽しみがあった。ストーリー自体も平成版より江戸版のほうが好みだった。

    ネタバレBOX

    相変わらず序盤の映像と音響、その後の「ゲキバカ」総出演人らの登場の絵図らはまるでアニメ「男組」らの蒼々たるメンツが立ってるような描写でこの演出は流石に上手い。だからこれから始る物語はやけに壮大なイメージさえ与えられてしまうが、全体的に舞台上で演じられる芝居はこじんまりしていた。

    そう感じたのは勉太郎とすいーつの二人っきりで広い舞台上を演じる場面が多く、空間が目立ちすぎて間の抜けた感じがしたからだ。更にダイナモ学園を支配する岩鬼らの暴力シーンの場面では、まんまアニメの中の世界感で、(いあ、ワタクシ、決してアニメは嫌いではない。むしろ好きなのだが・・・)学園の暴力(これ自体が世界が狭い)と地球を滅ぼすイメージがあまりにもかけ離れていて、どうやってこの物語を締めくくるのかが心配になったほどだった。

    物語は今から30年後のたぬき型アンドロイド・ごんべいが地球を破壊するという使命を持って地球までやってきた。しかし地球で友達になった勉太郎とすいーつと関わりあううちに人間の心が芽生えてくるのだった。ごんべいは命令どおり学園の人間を殺戮するのだが、これ以上出来ないと自らの死の選択をする。死の灰が降る街での物語り。

    このたぬき型アンドロイドのキャラクターが実にきゃわいい。たぶん男性ならこういったキャラクターは一家に一台欲しいのだとも思う。平成版でのお勧めはこのキャラクターだ。しかし、どちらか迷ってる方はニギニギしい江戸版のほうをお勧めしたい。

    本日が平成版の初日だったけれど、たぶん後半には完成度も増して良くなると思う。

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    2011/07/15 22:52

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