満足度★★★★
悔しさともう一度の覚悟
『臨界幻想』、たぶん、見た人の、いや、やってる人もきっとまるで今のことのように思ったろうな。
福島第一原発を巡る、所内労働者を含む周辺住民の物語。
役者さんがみんな力のある人ばかりと感じました。
だからリーディングでも迫力があった。
3.11を経験したから、その思いも力をくわえたかもしれない。
30年前に作られて、当時はSFと言われた物語が、もっとひどい形で現実となってしまった。
悔しくて、終盤は涙が止まらなくなった。
東野さんのダンスは、なんだか、放射線の攻撃に耐えて生まれようとしている胎児に見えた。
何を期待していったのか自分でもはっきりしないので、期待が満たされたかはわかりません。
でも、実現してこれからも関わり続ける覚悟を表明してくれた演出家協会さんに感謝。
自分も、改めて福島に通い続ける覚悟を思い起こしました。