【すくすく】 公演情報 タテヨコ企画「【すくすく】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    次回に期待
    昨年見た「測量」があまりにも好みだったため、今回は期待を裏切られたような結果に。
    休日の幼稚園が舞台だけにセットがひじょうに可愛らしい。この時点ではワタクシのテンションも高くドキドキワクワクしちゃったのだけれど・・。

    以下はねたばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    物語は幼稚園に集まった大人たちの物語。だから幼稚園児は一人も登場しない。どうせなら大の大人が幼稚園児になって本気で演じて欲しかった。更に、教員と保護者有志が一週間後に迫った子供向けミュージカル「すくすく」の練習に精を出しているという設定なのだが、肝心の絵本の描写があまりないし、練習に精を出してる様子も描かれていない。

    ミュージカル原作であるオリジナル絵本「すくすく」の世界を背景にするなら、やはり大人たちの練習風景は必要だし、そうしないと舞台での主軸が見えにくくなってしまう。子供と向き合うはずの大人達は肝心の子供が登場しないので、ワタクシは、子供不在のまま、いったい誰と向き合うのか?という疑問も生まれながら観ていた。

    また、大人の世界だけで物語は進み、結局薬局、水沼・夫と鈴木の不倫のような関係性が暴露され、ここでも大人たちがイザコザし、牧村の子供時代の膿(母子関係)などを扱った様相を見せて、終盤に観客の牧村への落涙を誘うような形で幕を閉じてしまうのだ。

    あれ??・・・・久しぶりに疑問符。物語に殆どうねりはない。終盤になって男と女のエグサを見せつけちょっとしたうねりはあったものの、牧村が過去の膿を浄化し子供を産んでみよう!と希望に満ち満ちた場面で終わる。つまりこの物語は牧村の憂鬱を扱った作品だったようだ。

    ミュージカルを完成する為に大人たちが練習していたのならそのミュージカルとやらを幕引き前で見せるならまだしも、投げっぱなしで終わってしまった舞台だった。次回、タテヨコ企画は「すくすく」と育つだろうか。

    0

    2011/07/04 12:19

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大