ゲヘナにて 公演情報 サンプル「ゲヘナにて」の観てきた!クチコミとコメント

  • 少し焼き直し感が…
    傾斜の強く、モノが雑多に散らばった舞台、人を煙に巻くような
    ねじれた感じの台詞、徐々に壊れていく進行。

    いつものサンプルでしたが、それだけに岸田賞受賞後の
    第一作としては、随所に強く既視感を覚える部分が多くて
    思ったほどでは無かったのが正直なところです。

    夏にワークショップ、出演者のオーディションを行う旨、会場での
    チラシ告知がなされていたので、それを経ての変化に期待します。

    ネタバレBOX

    作品のテーマは『自慢の息子』に似ていますね。
    どこか親から、周囲の環境から自立出来ないまま、何かに
    すがり続けざるをえない若者に、上手く他者との距離感を
    つかめない事。 舞台の雑多な雰囲気も似ています。
    装置はどこか『あの人の世界』を思い出させました。

    何だろう…今回のサンプルはごっちゃになり過ぎで、
    分かりにく過ぎたかも。人を喰ったような舞台進行が
    今回は観客を疲れさせるだけに終わっていたと感じます。

    あの、人力タクシーの二人のエピソードは思い切って
    削っちゃうか、お母さんと猫絡みの話を無くすかで
    かなりスリムになった気がするのでもったいない。

    せっかく女性にだらしない、口が達者な太宰男が、進行につれて
    キリスト並の「聖者」然としてくるエピソードは結構楽しかったのに。。

    今回は、ラストがやっつけとしか思えないような、暗転なしの
    しまりのない終わりかただったから、意外性を感じず、なおさら
    面白くなかったのかも。。 「ラブ&ピース」って叫ばれても、ちょっと。。

    あと、ペニバンネタはいい加減見飽きたので次回からは
    封印して良いような気も。

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    2011/07/02 20:38

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