満足度★★★
硬質でスタイリッシュなのですが
舞台設定もストーリー展開もオシャレ過ぎだったのが原因なのか自分の感性の狭量さが原因なのか分かりませんが、残念ながら自分には合わなかったですね。
着地点がどこになるのか分からなかったのにワクワクしなかったんですよね。素数ゼミの話やサブプライムローンのバタフライエフェクトの話も何か上っ面ぽくて乗れなかったですね。誕生日パラドックスも理論は直感を凌駕するという例としては面白かったですが、その後の展開が薄いんですよね。
役者さん二人は、さすがの力量でしたが、武装理論家と剥き出しの激情家の論闘になるのかなあと期待していたまでにはならず、フルコンタクトの空手やバーリトゥードには程遠く上品で綺麗過ぎるんですよね。平安貴族の蹴鞠はこんな感じかなあと思ってしまいました。美しく優雅ではあるけど、自分には響かなかったですね。型に嵌っているようで、こうきたらこうと言う風に写ってみえました。ペラペラな演技でも入ってくることも有るので、こればっかりは自分のせいなのかもしれません。