『十二人の怒れる男』/『裁きの日』 公演情報 劇団チョコレートケーキ「『十二人の怒れる男』/『裁きの日』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    見ごたえあり“小劇場版『十二人』”
    「十二人の怒れる男」千秋楽を観劇。ギャラリー公演で緊迫感があるので、前

    に観た蜷川版より疲労感が少なく、審議の経緯を楽しめた。

    既存の作品のため、「裁きの日」の動きの少ない演出とは対照的に、多分に

    演劇的である。このへんの対比を考えた日澤雄介は巧い。キャスティングも考慮され、よくぞ小劇場界の人材を集めたと感心した。

    ネタバレBOX

    蜷川版と違い、ダークスーツで衣裳を統一。

    何より残念だったのは核となる役の根津茂尚が何度か台詞をつっかえたことで、言い直したりすると、この芝居は興がそがれてしまう。
    演技力は申し分ない人で、昨年の「葬送の教室」では、大いに存在感を示しただけに惜しい。

    血管が切れるのではないかと心配するほどの大塚秀紀が激昂型人物を熱演。

    菅野貴夫の役も、蜷川版ほど自分勝手な人物には感じなかった。

    小笠原佳秀がたぶんこの役との推測通り、広告会社の男で、こういうちょっといやみでチャランポランな男を演じさせると巧い。

    古川健が移民の男の静かな悲しみを表現。


    塚越健一の年配の男が歌舞伎俳優の客演のように重みがあり、印象に残った。

    ナイフの使い方の違いに疑問が呈されて流れが変わるところや、息子と断絶を感じて、少年への偏見を持つ男の偏狭さなど、俳優の力量もあって、不十分に感じるところもあった。


    岡本篤はいつも冷静沈着な生真面目な役が多いが、作品ごとに、その生真面目さが微妙に違い、常に役に説得力があるところに感心する。










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    2011/06/25 02:29

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  • ゆーすけ様

    コメントありがとうございます。

    とても入りやすい演出で、理解しやすく満足できました。

    日澤さんの演出にはいつも感心させられっぱなしです。

    2011/07/31 05:53

    大変遅くなってしまいましたが、ご来場ありがとうございました。
    力のある役者さんを集め傑作と呼ばれる作品に挑みましたが、まだまだ演出の至らない点を痛感しております。
    その中でも、僕なりのやりたい色に仕上げられたことは、嬉しい事ですし、キャスト&スタッフの皆に感謝です!もちろんお客様にも。

    2011/07/27 22:00

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